消化器官
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中毒
何らかの薬物や化学物質、食べ物などを口にしたり、吸い込んだり、皮膚から吸収したりして、体のどこかに機能障害を引き起こした状態のことをいいます。猫は体が小さいため、人間に比べるとほんの少しの量でも中毒を...
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膵炎(すい炎、膵臓炎、すい臓炎)
膵炎(すい炎、膵臓炎、すい臓炎)は、膵臓に炎症が起こった状態です。炎症により、膵臓の組織が壊れて、タンパク質を溶かす膵臓の酵素が漏れ、膵臓本体だけでなく、ひどいときには周囲の臓器を溶かしてしまいます。...
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リンパ腫
リンパ腫は、リンパ球(免疫を担っている白血球の一種)が、正常な状態から癌細胞に変わる病気です。リンパ腫は猫で最も多く見られる腫瘍の一つです。猫白血病ウイルス(FeLV)に感染している場合、健康な猫と比...
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毛玉(ヘアボール)と毛球症
毛球症は、胃や腸などの消化器官内に毛玉ができることが原因で通過障害を引き起こす病気です。グルーミングで飲みこんだ毛を吐き出せなかったり、便として排出できなかったりすることで起こります。便秘や吐き気、食...
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食道炎
食道炎とは何らかの原因で食道に炎症が起こった状態です。食べ物を飲み込むときなどに痛みが生じるため、食欲の低下や吐出、流涎といった症状が見られます。放っておくと食道狭窄などを併発することがあります。...
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消化管型リンパ腫
消化管型リンパ腫は、リンパ球(白血球の一種で免疫を担っている)が、がん化するリンパ腫の一種です。猫のリンパ腫では最も発生の多いタイプです。発症の平均年齢は8歳以降の高齢猫での発生が多いとされています。...
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尿毒症
尿毒症とは、腎臓の機能が低下することで尿素を含む老廃物の排出がうまくいかず、血中の老廃物濃度が高まってしまった状態を言います。...
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巨大食道症(食道拡張症)
巨大食道症は、食道の一部が異常に拡張した状態となり、拡張部に食べ物や液体が溜まってしまう病気です。食べ物を胃に送り込めず、食べた物を食べたあとにすぐに吐いてしまったり、体重が減るといった症状が認められ...
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巨大結腸症
巨大結腸症は、不慮の事故などによる骨盤狭窄、腹筋力や腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の低下、脱水といった要因から慢性的な便秘となり、結腸内に便が過度にたまって重度の便秘になる病気です。結腸にたまった便...
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胃拡張・胃捻転
胃拡張・胃捻転は、胃が食べ物やガスで膨らみ(胃拡張)、ねじれ(胃捻転)が見られる病気です。治療を行わないと、胃拡張がさらに悪化し、臓器の血のめぐりが悪くなり、様々な部位に悪影響をおよぼします。猫が発症...
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アミロイドーシス
アミロイドーシスは、アミロイドという異常なタンパク質が、細胞と細胞の間に沈着し、細胞が正常に働くことを阻害する病気です。これらの異常タンパク質は、感染症、炎症性疾患、腫瘍などの発症にともない、肝臓でつ...
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回虫症
回虫症は、猫回虫と呼ばれる寄生虫に寄生されると発症します。猫回虫は、猫によく寄生する寄生虫で、成猫は寄生されてもほとんど症状が出ない場合も多いですが、子猫に寄生した場合は重症化する場合があり、生命に関...
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横隔膜ヘルニア
横隔膜ヘルニアを起こすと、胸腔と腹腔を隔てている横隔膜が裂けて、胸腔内へ腹部の臓器が移動してしまいます。また、呼吸が苦しくなる、運動をしたがらないなど循環呼吸器系に異常をきたしたり、嘔吐や下痢など消化...
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エキノコックス症(多包条虫症)
エキノコックス症(多包条虫症)は、主に北海道のキタキツネや犬の間で広がっている病気で、エキノコックス(多包条虫)という寄生虫に感染して発症します。最近までは猫には寄生できないものと考えられていましたが...
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瓜実条虫症
瓜実条虫症は、瓜実条虫(サナダ虫)という寄生虫が感染することで起こります。瓜実条虫の卵はノミの中で幼虫となり、犬や猫がグルーミングと言って体を舐めてきれいにしているときにノミとともに摂取されます。犬猫...
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胃腸炎
胃腸炎は、胃や腸などの粘膜が炎症を起こし、下痢や嘔吐などの症状をともなう病気です。原因は多数考えられますが、感染症や急性中毒の場合、命に関わるため救急対応が必要となります。...