主な症状

ぐったりしている、元気がないなど
吐こうとしても吐けず、よだれを多く垂らす症状が見られます。元気がない状態になり、段々お腹が膨らみ、呼吸がおかしくなり、沈うつになります。胃拡張・胃捻転が悪化すると、脾臓もねじれたり、大静脈や門脈を圧迫し胃や心臓などに血液が送られず、胃の壊死や心筋虚血になり、ショック状態を起こします。早急に治療を施さないと、命を落とす可能性が高くなります。

予防方法

胃拡張・胃捻転はあまり明確な原因がわかっていないことに加え、突然発症するので、予防がとても難しく、早期発見が重要です。食事の直後に運動をした場合や、別の胃の病気にかかっている場合に、胃拡張・胃捻転の気になる症状が少しでも出ているときには、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。

原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、腹部に手術をする、事故などがきっかけで横隔膜ヘルニアを起こし、胃の位置がずれて発症する、胃の病気(胃炎など)から発症する場合があります。また、食後にすぐ運動することも関係していると考えられています。

治療方法

血管を確保し、点滴などでショック状態を沈静化、全身状態を安定化させると同時に、カテーテルを胃まで挿入したり、注射針を胃に刺しこむなどをして胃の中のガスを抜く治療を施します。この後、手術で整復・固定をします。横隔膜ヘルニアを同時に起こしている場合は、その治療も行います。早急に治療を施さないと、命に関わる恐れがあります。

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