歩き方がおかしい(足をかばう・引きずる・痛がる)
歩き方の異常は、関節や骨の異常が原因になっている場合が多くあります。ゆっくり歩くなどの症状も、クセだと決めつけず、おかしいと感じたら病院で相談しましょう。
成長期に骨折・脱臼を起こした場合は、早期治療が重要です。
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前十字靭帯断裂
前十字靭帯断裂は、大腿骨と脛骨をつなぐ前十字靭帯が切れてしまう病気です。犬で最も多い整形外科疾患といえます。発症すると、痛みで足を着けなくなった結果、後ろ足を上げて歩くなどの症状が現れます。治療には、...
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レッグ・ペルテス病(レッグ・パーセス病)
犬のレッグ・ペルテス病は、はっきりとした原因は不明ですが、大腿骨頭(だいたいこっとう:太ももの骨の、骨盤と連結している部分)への血行が阻害され、大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気です。主な症状として跛行...
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ライム病
ライム病はボレリアという細菌の一種に感染することによって発症する病気です。発症すると、発熱や食欲の低下、足を引きずる、体重が落ちるなどの症状が現れます。以前は日本ではあまりみられなかったのですが、ここ...
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脳腫瘍
脳腫瘍は、脳のどの部位に腫瘍ができているかによって症状が変わります。特に目立った症状が見られないこともあれば、てんかん発作、意識の混濁、捻転斜頸、旋回運動、運動失調などが起こることもあり危険です。化学...
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認知症(痴呆/認知機能障害/認知障害症候群)
認知症は、高齢の犬に多く見られる病気で、ぼんやりすることが増えたり、徘徊等の症状がみられるようになります。老化や遺伝による脳の変化によって発症すると考えられていますが、明確にはわかっていません。高齢の...
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椎間板ヘルニア
犬の背骨は椎骨と呼ばれる骨が連なって構成されていますが、椎間板はその椎骨の間に存在する軟骨で、さまざまな姿勢や動きに対応するためにクッションとなっている部位です。激しい運動や肥満などによって椎間板への...
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内耳炎
内耳炎は通常、細菌感染による外耳炎・中耳炎が波及し生じることが多いです。炎症側への捻転傾斜や旋回、眼振などが症状としてみられます。細菌感染の治療のため、長期間の抗生剤投与が行われます。...
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前立腺腫瘍
前立腺腫瘍は、その多くは悪性腫瘍で、発見された時点で手遅れとなっているケースが多いです。去勢雄および未去勢雄の両方にみられます。尿道からの腫瘍の転移の場合が多く、排便に痛みを伴ったり、尿に血が混じった...
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水頭症
水頭症は、脳内に水が蓄積された状態のことをいいます。先天性の場合や、脳腫瘍、脳炎などさまざまな原因で発症します。無症状のこともありますが、てんかん発作や、動作が緩慢になるといった症状が見られることもあ...
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骨肉腫
骨肉腫は、骨にできるがん(悪性腫瘍)です。老齢の大型犬に多く見られます。発症箇所は四肢(肩甲骨や大腿骨の端)が多い為、初期症状として軽度の跛行が見られます。悪性度が非常に強く、診断された段階ではすでに...
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膝蓋骨脱臼
犬の膝蓋骨脱臼は、後肢(後ろ足)の膝蓋骨(しつがいこつ:ひざの関節のお皿)が、滑車溝といわれる正常な位置から内外へはずれてしまう(脱臼する)状態をいいます。完全に外れた状態を脱臼というのに対し、不完全...
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骨折
犬の骨折は、主に交通事故、銃撃、喧嘩、高所からの落下などによって起こります。骨折した部位によって症状は異なりますが、歩行障害や神経麻痺、排便・排尿障害などの症状がみられます。骨折の形状や重症度は外傷時...
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脂肪腫
脂肪腫は、良性腫瘍の一種で害はあまりありません。皮膚(皮下組織)などに比較的柔らかい感触の腫瘤を形成し、触ると場所が動くこともあることが特徴で、老齢の犬に多く見られます。発生部位によって、動き、特に歩...
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股関節形成不全(股関節形成異常)
股関節形成不全は、大型犬によくみられる病気で、股関節が正常に形成されていないことや変形することによる発育異常で、両側性での発症が多く、関節炎を起こし、歩き方などに異変を起こします。...
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クリプトコッカス症
クリプトコッカス症は呼吸器や中枢神経系、眼、皮膚に影響を与えるクリプトコッカスという真菌(カビ)が感染することで起こる病気です。原因は他の病気の場合が多く、主に免疫力が低下している際に発症しやすい傾向...
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関節リウマチ(リウマチ様関節炎)
関節リウマチは、関節に炎症と腫れを引き起こす自己免疫性の疾患です。これを発症した犬は、関節に痛みを感じるようになります。関節周辺の組織に、免疫複合体が沈着することが原因と考えられていますが、はっきりと...