猫 布団 おっしこ
一日の終わりに布団に入り、さあ眠ろうと思ったところで何だかイヤ〜な臭い。よく見ると布団に愛猫のおしっこが…!こんなショッキングな経験、ありませんか?なぜ猫は布団におしっこをしてしまうことがあるのでしょうか。その理由と対策を探ります。

トイレ以外で粗相をする理由とは

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トイレを覚える前の子猫ではなく、これまで猫トイレを使っていた成猫がトイレ以外で粗相をしてしまう場合、何らかの理由があるはず。まずはトイレ以外でおしっこをしてしまう理由を見ていきましょう。

トイレが汚れている

猫はきれい好きな動物。長時間掃除されていないトイレや、排泄物の臭いが染み付いているトイレでは用を足さなくなることがあります。

トイレの設置場所が気に入らない

排泄中は無防備になるため、外敵に襲われる危険のない静かで落ち着いた場所を求めます。周りに壁があるところなどが落ち着いて排泄しやすいでしょう。

また、猫がよく過ごす場所からあまりにも遠いところにトイレを置いてしまうと、排泄をがまんしたり別の場所で粗相をしたりする原因になります。

環境に不満がある

引っ越しでテリトリーが変わった、新しい家族やペットが増えた、模様替えやリフォームでお気に入りの場所がなくなった、好みのフードが出してもらえなくなったといった環境変化が猫のストレスとなり、粗相につながることがあります。

病気の可能性

主に老猫に多い原因としては、猫下部尿路疾患や認知症などの病気が考えられます。10歳を過ぎた猫で、思い当たる原因がないのに粗相が始まった時は、病気の可能性の視野に入れて獣医師に相談した方が良さそうです。病院に行った方がいいかなと迷った場合は、ネットで獣医師さんに相談できるサービスもありますので、利用を検討してみてもいいでしょう。

どうしてわざわざ布団でおしっこをするの?

猫 おっしこ
猫がトイレ以外の場所で粗相をしてしまう理由はいくつかありましたが、なぜよりによって布団でおしっこをするのでしょうか。理由としては、布団の方がトイレよりも居心地の良い排泄場所だと思われてしまっているからだと考えられます。布団は吸水性が良いため、猫にとって排泄しやすいのでしょう。

飼い主さんの中には「私に当てつけるために、わざわざ嫌がる場所を選んでおしっこをした」と悲しむ人がいますが、これは間違い。猫には当てつけるなどという感情はありません。単に今のトイレに対して不満があり、トイレより排泄しやすい場所(布団)があったので、おしっこをしたに過ぎません。

布団でのおしっこをやめさせるには?

猫 おっしこ 粗相
布団での粗相を止めるには、布団よりトイレの方が居心地の良い場所だと猫に思ってもらうことが大切。トイレ掃除をこまめにする、静かで人通りが少なく、猫が行きやすい場所に設置する、数を増やす、トイレの形や猫砂を検討するなどして、猫のトイレ環境を改善しましょう。

同時に、布団を快適なトイレだと思わせないことも重要です。猫は、自分の尿の臭いが残っていると安心してまた排泄をしに来るので、おしっこをされた部分は徹底的に洗いましょう。そして、猫が嫌がる柑橘系のスプレーを吹き付けておきます。

猫がおしっこをしそうになったら、霧吹きで水をかけたり大きな音を出したりして、「ここで尿をすると嫌なことが起こる」と猫に覚えさせましょう。飼い主さんが悪者にならないよう、あくまで「天罰」として条件付けることがポイントです。とは言えタイミングや方法の判断が難しいので、迷ったら獣医師に相談しましょう。

非常に臭いおしっこは「尿スプレー」の可能性も

猫 尿スプレー
立ったままの姿勢でシッポを震わせて尿を飛ばす尿スプレー。縄張りを主張するマーキング行為です。室内飼いの猫の多くは、飼い主さんに叱られたり他の猫の存在に不安を感じたりした時に尿スプレーを行います。未去勢のオスに多く見られますが、メスや去勢手術済みのオスでもすることがあるので要注意。

尿スプレーの臭いは通常の尿よりも強烈で、一度嗅いだら忘れられない独特のものです。布団などに染み込むと洗っても臭いが落ちにくく、飼い主さん泣かせの習性です。

対策としては、まず去勢手術を受けさせることが最も効果的です。多くの猫は手術後数日でスプレーが止まりますが、中には数か月かけて徐々におさまる猫もいます。

手術を受けているにもかかわらず尿スプレーが止まらない場合は、何らかのストレスや不安を感じている可能性が。猫の周りの家族や環境に要因がないか、1つずつチェックして解消しましょう。どうしてもおさまらない時は、獣医師の指導のもと投薬治療を行うケースもあります。

まとめ

飼い主さんにとって深刻な「布団へのおしっこ」問題。解決するには根気と時間が必要です。また、トイレ以外での粗相が長引くほど、改善が難しくなるというデータもあります。もし愛猫が布団へおしっこをするようになってしまったら、上記の対策を実行しつつ、早めに獣医師に相談しましょう。

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