みなさんは「セスキ炭酸ソーダ」をご存知でしょうか。環境に優しく経済的なことで有名な重曹の、さらに上をいくエコ洗剤として注目されているのがセスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダとはどんなものなのか、そしてセスキ炭酸ソーダを使った掃除方法についてお伝えします。
セスキ炭酸ソーダが使える理由とは
セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダは、別名アルカリウォッシュとも呼ばれます。重曹よりも洗浄力があり、水に溶けやすいアルカリ剤です。サラサラで常温保存でも変質しないので使いやすいです。重曹と同じ無機質な成分でできているので、化学薬品に比べると環境に優しい洗剤です。
セスキ炭酸ソーダは、スーパーやホームセンター、100円ショップで入手することができます。セスキ炭酸ソーダは、家庭用洗剤や入浴剤に配合されており、洗浄力のわりに手荒れが起きにくいといわれます。とはいえ、皮膚が弱い人は、ゴム手袋などを着用して使用しましょう。
セスキ炭酸ソーダはペットにも安全?
セスキ炭酸ソーダに毒性はなく、掃除に使用する程度の濃さが口に入っても、ペットの体に異変が現れることはほとんどありません。ただし、セスキ炭酸ソーダの粉をたくさん摂取した、または目に入ったという場合はすぐに洗い流して下さい。その後、念のため病院で診てもらうようにしましょう。
セスキ炭酸ソーダ水を作ろう
万能なセスキ炭酸ソーダ水をスプレー容器に作り置きしておくと、いろいろな汚れに対応できるので便利です。セスキ炭酸ソーダ水は、水500mlに対し小さじ1杯が目安です。セスキ炭酸ソーダは無臭なので、お好みでエッセンシャルオイルなどを加えるとオリジナルの洗剤が作れて、掃除時間も楽しくなるのでおすすめです。作ったセスキ炭酸ソーダ水は、2ヶ月を目途に使い切りましょう。
セスキ炭酸ソーダ水を使った掃除の仕方
カーペットのシミ
ペットのオシッコや嘔吐で汚れたカーペットでも、汚れが気になる箇所にスプレーをして雑巾を押し当てれば、きれいに落とすことができます。汚れがひどい場合は、セスキ炭酸ソーダ水をたっぷり含ませたキッチンペーパーをしばらく置いておくとゴシゴシこすったりしなくてもきれいに落とせます。
ケージ内トレイ(底部分)の洗浄
ケージの底も気付けば汚れがたまる箇所です。セスキ炭酸ソーダ水をスプレーしてしばらく置いておき、水で洗い流せば清潔になります。
ペットの衣類、おもちゃの洗浄
ペットの抜け毛が大量についたものを、人間用の洗濯機で洗うのは抵抗がありますよね。そんな時はセスキ炭酸ソーダ水に一晩ぐらいつけおきし、その後揉み洗いしてしっかり絞って干しましょう。つけおきの場合は、水1Lに小さじ1杯のセスキパウダーが目安です。
セスキ炭酸ソーダの得意・不得意
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性です。そのため、相反する成分・酸性の汚れを落とすことが得意です。
得意分野
・衣類やカーペットのタンパク汚れ(食品、垢など)
・オシッコのシミ
・血液
・手垢
・湯垢
苦手分野
・強力な油汚れ
・泥汚れ
・アルミ製品、木材製品の汚れ
・トイレのアンモニア臭の消臭
強力な汚れは、界面活性剤の方がよく落ちます。アルミや木材に使用すると変色することがあります。特にフローリングへの使用は気を付けて下さい。
まとめ
セスキ炭酸ソーダ水は、ペットの体にとって有害な物質ではないので安心して使うことができます。しかし、セスキ炭酸ソーダ水で汚れを落とした後に白い粉が残ることがあります。ペットが舐めることもあるので、仕上げに水拭きをして下さい。害はないとはいえ、ペットの大量誤飲を防ぐためにも、セスキ炭酸ソーダの保管場所には十分注意しましょう。