普段は決まった場所でトイレをしてくれる猫ちゃんが、突然布団におしっこしてしまって困ってしまった…そんな経験をしたことのある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?ついつい叱りたくなってしまう布団での粗相ですが、実は、猫ちゃんが布団におしっこをしてしまうには、理由がありました。その原因と対策について、お伝えします!
猫が粗相をする主な原因とは?
飼い始めて間もない子猫でもないのに、大人の猫が粗相をしてしまうのは、なぜなのでしょうか?住み慣れた環境のはずなのに、大人猫が粗相をしてしまう、その原因として、次の4つが考えられます。
使っているトイレに不満がある
使っているトイレが汚れたままであったり、匂いが付いていたり、広さや深さが不十分である場合、今のトイレを使い続けたくないというサインを示していることが考えられます。トイレの掃除をこまめにする、広さや深さを十分に確保する、砂の材質を変えるなど、今使っているトイレを見直してあげましょう。
飼い主との関係に不満がある
例えば、新しいペットがきたり、家族構成が変化したなどのきっかけで、飼い主にかまってもらえなくなったり、それまでと扱われ方が変化した場合に、粗相をする大人猫ちゃんがいます。その場合、あとから来たペットよりも、まずは先住猫を一番に対応してあげましょう。また、声をかけたり、スキンシップを求めている場合はなでてあげたり、トイレの掃除なども含めてこまめに世話をすることで、猫ちゃんへの「関心の高さ」を伝えてあげましょう。
生活環境の変化などからくるストレス
引越しなどの大きな環境の変化に適応するストレスのサインと考えられます。環境が大きく変わった時には、いち早く猫ちゃんのテリトリーを確保してあげましょう。お部屋の匂いが今までと違うことに不安を感じる猫ちゃんもいますので、 以前から愛用しているタオルや毛布をお気に入りの場所にしいてあげましょう。複数の猫ちゃんがいる場合には一匹一匹のテリトリーをうまく仕切ってあげるなどの心配りが必要です。
特に若い猫の場合は、猫ちゃんが感じている、ストレスや不満のサインとして布団に粗相をする、ということが考えられます。そして、もう一つ考えられるのが病気の可能性。
病気
主に考えられるのは膀胱炎や高齢化による認知症が原因のケースです。10年前後飼っている猫ちゃんが、時々布団でトイレをしてしまうといった場合は、これらによって自分自身で「トイレをする」という行動をうまくコントロールきなくなり、布団で粗相をしてしまう、という場合も考えられますね。そういった場合はなるべく早く、動物病院で獣医の治療を受けるようにしましょう。
まとめ
布団で粗相をしてしまった場合、叱りつけてその癖を直そうとしても「本当の原因」がストレスであった場合、むしろ猫ちゃんの不快感を増長してしまい、逆効果になることがあります。日頃から、愛猫の小さな変化にも気をかけ、過ごしやすい環境を整えてあげることを心がけましょう。