洗濯ネット 被災 猫 避難
急がなきゃ!!!…そんな時に限って、噛んだり、舐めたり、ドタドタと走り回ったりする猫ちゃん。可愛いから放っておくこともできないのが、災害時など緊急性が高いときです。急いで、一緒に避難しなければいけない、そういうときのために是非知っててほしいのが、洗濯ネットを使ったおとなしくなる方法です。

猫×洗濯ネットの意外な相性

猫 洗濯ネット
猫をおとなしくさせるために洗濯ネットに入れる…。そんなヒドイことして大丈夫?と思われる方も少なくないでしょう。しかし、狭いところを好む傾向が強い猫は、暴れている最中でも、洗濯ネットに入れられると、とたんに落ち着くといわれています。

これは洗濯ネットの柔らかい材質が猫の体と相性が良いということ、また、本能的に狭い場所である程度固定されていた方が安心するという特徴を持っているからだそう。網の目状になっているため、通気性も抜群なのも、安心できます。飼い主さんの中には、洗濯ネットに猫を入れ、爪や頭だけ出して、猫の爪切りやシャンプーをされる方もいらっしゃいます。暴れると、事故になることも多く、猫に負担をかけない有効な方法なのかもしれません。

そして、ぜひ、知ってていただきたいのは、災害時にも洗濯ネットが猫のケアに役立つそうなのです。東日本大震災のとき、猫が脱走したまま戻ってこなくなってしまったという事件が多発したそうです。非常時に際して、猫も人間と同じようにいつも通りの状態ではいられません。

しかし、こんな時にも洗濯ネットが活躍します。実際に2015年夏、茨城県における大洪水の際に、水難救助隊員によって、取り残された猫が洗濯ネットに包まれた状態で救出された事例もありました。猫が安心できる洗濯ネットを災害時にも役立てられるよう、普段から猫を洗濯ネットに慣らしておくことをおすすめします。

動物病院でも使う!?洗濯ネットの威力

猫 洗濯ネット
実は、動物病院でも多くの獣医師さんが洗濯ネットを活用しています。プロなのに、洗濯ネットを使うの?と思われた方も多いと思いますが、病院だからこそ洗濯ネットが大活躍するのです。猫は普段ほとんど外出しない上、病院という場所は猫にとって非常に不安な場所でもあります。

そのため、普段はおとなしい猫も病院に来ると脱走してしまったり、暴れたり、自傷行為をしたりすることも実際にあるそう…。それを防ぐためにも、洗濯ネットに入れ、安心感を与えるとともに、猫の動きを制限しておくことが重要だということでした。

また、病院に行くのを嫌がる猫を連れていく際にも洗濯ネットが役立ちます。暴れたり、逃げたりする猫を洗濯ネットに入れて落ち着かせ、そのままキャリーバックに入れて連れていく飼い主さんも少なくはないようです。

猫への洗濯ネット使用の際に注意したいこと

人間の感覚ではかわいそうに思える猫への洗濯ネット使用も、むしろ猫にとっては負担を軽減してくれるものだということをここまでお伝えしてきました。しかし、使用の際に注意すべき点はいくつかあります。

まずはネットの選び方。洗濯ネットを猫の持ち運び用として用いる場合は、猫より少し大きめなネットを選びます。もし洗濯ネット嫌がる場合はより大きなネットを選ぶと良いでしょう。そして網目の細かさは入れると真っ白で中が見えなくタイプではなく、目が粗くて中の様子が確認できるタイプのネットをおすすめします。

また、猫を病院に連れて行く際に洗濯ネットを用いたり、病院でも洗濯ネットに入れられたりということが続くと、猫が洗濯ネットに苦手意識を抱いてしまう可能性もあります。その場合、洗濯ネットのメリットが逆効果になってしまう可能性も。それを避けるためにも、普段から猫と遊ぶ際に洗濯ネットを用いることによって苦手意識を植え付けないように心がけましょう。

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