動物病院などに行くと、獣医さんや看護師さんが手際よく体重計に乗せて、簡単に体重を測ってくれますが、自宅で一人で測る場合、どうすればよいのでしょうか?愛猫の健康状態を知るためにも、体重を知っておくことは大切です。測り方とコツを覚えて、自宅で猫の体重を測る習慣を身につけましょう。
最も簡単なのは、猫を抱っこして測る方法
猫を抱っこして測る方法が一番よく行われている、簡単な測り方ですね。飼い主さんが体重計に一人で乗ったときの体重を覚えておいて、猫と一緒に体重計に乗ります。猫と一緒に乗った体重から、自分の体重を引き算して出た数字が猫の体重です。実に簡単ですね。抱っこ好きの猫の飼い主さんであれば、簡単に測る事が出来ますが、抱っこが苦手な飼い主さんや猫の機嫌が悪い場合は、少し苦戦するかもしれません。
猫の体重を自宅にあるものを使って測る方法
では、抱っこ以外の方法で体重をスムーズに測ることはできるのでしょうか?
1.キャリーケース
普段からキャリーケースに抵抗なく入れる猫には、キャリーケースを活用しましょう。先にキャリーケースの重さを測ってから、キャリーケースに入った猫の体重を測ります。キャリーケースに入った猫の体重から、キャリーケースの重さを引けば、猫の体重ですね。この方法は、飼い主さんが、しっかりと体重計の数字が見れるため、より正確に測る事が出来ます。
2.洗濯ネット
キャリーケースは持っていないけれど、洗濯ネットなら自宅にあるという飼い主さんも多いのではないでしょうか?猫は洗濯ネットの中に入ると、不思議と安心すると言われています。ファスナーを閉めれば、安心する猫も多く、暴れていたり不安だった猫も洗濯ネットに入れてあげるとおとなしくなるのです。災害時、猫をレスキューする際に、消防士や警察の方も、この方法を使って、猫を安全に捕獲しています。洗濯ネットには、重さがありませんので、ネットに入った猫の体重をそのままで簡単に知る事が出来ます。
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3.段ボール箱やかご
最後に、自宅にありそうなもので猫の体重を測れる物には、段ボール箱やかごがあります。段ボール箱は、上側を閉じることができないので、猫が飛び出してしまうリスクはありますが、猫の嫌いなものではありませんので、比較的、性格がおとなしくて静かな子や、高齢の猫などには向いています。お気に入りの箱があれば、更にスムーズにできるでしょう。測り方は、キャリーケースや洗濯ネットと同じ方法ですが、箱で体重計が隠れてしまって体重の数値が見えにくくなりますので、小さいサイズの箱を選びましょう。
体重を測る以外にも自宅で出来る、猫の健康チェック方法
体重を測れたら、他の健康チェックも定期的にしてあげましょう。いくつかのチェック方法をご紹介します。
◆体温 ペット用の体温計で測れます。猫の正常体温は自宅だと37.5度~39度です。
◆体重 突然の体重減少や体重増は注意が必要です。
◆呼吸数 健康な時の呼吸数は1分間で24~42回ほどです。
◆排泄物 下痢、便秘など以外にも、色やにおい、尿も同様に回数、量などをチェック
◆食欲,飲水の量 食欲の有無、飲水の量の変化など
◆皮膚チエック 猫の体に触ってみて痛がっていないか、しこりや脱毛がないかをチェック
まとめ
自宅にあるものをつかった猫の体重の測り方をご紹介しましたが、猫が嫌がってストレスにならないように工夫することが必要です。普段の生活で、慣れているもので工夫して、測ってあげてくださいね。また、上手く測れた時は、ごほうび(あそんであげる、褒めてあげるなど)で体重を測る事は、嫌なことではないということを伝えるようにしましょう。始めは上手く行かなくても何度も試してみて、飼い主さんが自宅で上手に猫の体重を測れるよう努力してみて下さい。