おやつは、私たち人間にとってと同様にペットにとっても嬉しいもの。可愛いペットの喜ぶ顔見たさについついたくさんおやつをあげていませんか?
しかし、食べ過ぎてしまっては食生活の乱れを起こしてしまう可能性もあるため、飼い主さんにとって調節が難しいことでもありますね。ペットにおやつを与えるのは本当に必要なことなのか、与えるとすればどんなものをどのくらい与えればよいのでしょうか。
■おやつの必要性
栄養学的にみると、ペットにとっておやつは必要なものではないようです。ドッグフード・キャットフードは犬や猫にとっての総合栄養食なので、それらを1日2食与えれば十分栄養は確保できます。
しかし、おやつは栄養学的には不要であっても、飼い主とペットのコミュニケーションを密にするうえでは大きく活躍してくれそうです。たしかに、人間同士もお菓子を囲みながら会話をすると自然に笑顔になって仲を深めることができますよね。ペットに対しては、しつけをするとき、上手にできたらおやつをご褒美にすると、しつけもスムーズになりそうですね。
■ペットのおやつ頻度と種類
さて、ペットに与えるおやつはいったいどのように選び、そしてどのくらいの頻度で与えればよいのでしょうか。
おやつは食事とは違うので、栄養素の偏りを気にしていろいろな種類をあげることは必要ありません。ではどのようにおやつを選べばよいのか。たとえば、便秘気味のペットには食物繊維のたくさん入ったおやつを与えるなど、飼っているペットの健康状態・体質に合わせたおやつを選ぶのがよいでしょう。
また、与える量にも気をつけましょう。食事ではなくおやつですから、与える量は少量にしましょう。「少量」とはいってもペットの胃袋の大きさに応じて調節する必要がありますね。おやつの摂取量は、1日に摂取する食事のカロリーの約10%程度までであれば栄養バランスに支障がないそうです。おやつを与えるのはペットと飼い主さんとのコミュニケーションなので、一度にたくさんのおやつをあげるのではなくて、できるだけ回数を分けて少しずつあげるようにしましょう。