近年、地震や台風・大雨など各地で災害が起きています。予測のつかない災害はいつ起こるかわかりませんし、予測できたとしてもその規模が把握できないこともあります。災害時にペットを守るためにできることにはどのようなことがあるのでしょうか?
今回は、ペットのエマージェンシーカードについてお話しします。
エマージェンシーカードとはペットや飼い主の情報を記入し、災害時や緊急時に必要な情報を一目で把握できるようにしておくカードです。市販のものもありますが、オリジナルでも作成できます。ペットの情報、飼い主さまの情報について記入するのですが、具体的にどのような情報を記入すればよいのかをお話しします。
ペットの情報
「名前」「年齢」「毛色」などの特徴を記入します。具体的に以下のようなことを記入してください。
・名前
・種類
・毛色
・性別
・不妊手術を行っているかどうか
・体重
・生年月日
・マイクロチップ番号
このような情報以外に写真があれば理想です。写真は、全身が入っている写真と顔のアップ、尻尾が曲がっているとか手術のあとがあるなどの特徴となる部位があれば撮影しておきましょう。
そのほかにも、性格や特徴を記入するとわかりやすくなります。攻撃的、おとなしい、人見知りなどの性格を簡単に記入します。首輪の特徴なども記入してください。
薬や病気など
「フィラリア・ノミマダニ予防」「ワクチン接種」などの予防関係、飲んでいるお薬についての情報を記入します。
・フィラリア予防薬(薬の種類、サイズなど)
・ノミ、マダニ予防薬(薬の種類、サイズなど)
・狂犬病の登録番号、注射済鑑札番号(犬の場合)
・混合ワクチンの種類と接種年月日
・普段食べているフードの種類や銘柄
現在治療している病気、過去の病歴、合わなかった内服薬の名前やワクチン接種後体調不良になった場合にはそのことも記入します。
病気の診断を受けている場合
・病名
・薬の名前、投薬回数
・処方食の場合は銘柄
既往歴
・病歴
・手術歴
ワクチンや薬のアレルギーがある場合
・アレルギーを起こしたワクチンの名前や種類
・アレルギーを起こした薬の名前(飲んだことで嘔吐や下痢が起きた場合も含みます)
あらかじめかかりつけの動物病院で薬の種類などを聞いておくとよいでしょう。
飼い主の情報
飼い主さまの情報として以下のような内容がわかると万が一の時に連絡が取りやすくなります。
・お名前(フリガナも記入してください)
・電話(自宅、携帯、会社など)
・メールアドレス
・住所
・非常時の連絡先(住所・電話)
・かかりつけの動物病院(住所・電話)
新しいタイプのエマージェンシーカード
新しいタイプのエマージェンシーカードに首輪につけるネームタグタイプのものがあります。様々な情報をインターネットで登録すると番号入りのネームタグが届きます。万が一災害にあった場合にこのタグの番号を頼りに身元が分かるというシステムです。専用のサイトがあるので興味のある方は覗いてみてください。
まとめ
今回紹介したエマージェンシーカードは記入する量が多くなっていますが、最低限の場合は名前・性別・住所・電話番号だけでもわかるようにしておくと役立ちます。濡れてしまうと使えなくなってしまうかもしれません。防水も考えて分かりやすく、すぐ出せる場所に保管しておきましょう。災害はいつ起こるかわかりません。不測の事態に備えて準備しましょう。