(写真はCat Pressより)
今、日本の多くの猫を虜にしているおやつ、「ちゅ〜る」をご存じですか?たくさんの猫たちが一心不乱にちゅ〜るを食べるCMは、かわいさ満点!加えて「愛猫にもこんな風におやつをおねだりしてもらいたい」という飼い主心をくすぐります。それにしても、なぜちゅ〜るはこれほどまでに猫ウケが良いのか?一体何が入っているのか!?気になるちゅ〜るのあれこれに迫ります。
ちゅ〜るって何?
(写真は公式HPより抜粋)
ちゅ〜るをまったく知らない方や、聞いたことはあるけど与えたことはないという飼い主さんのために、まずはちゅ〜るの解説を。
ちゅ〜るの正式名称は「CIAO ちゅ〜る」。スティックタイプのパウチに入った液状のおやつで、製造・販売元はペットフードメーカーのいなばペットフード株式会社です。年齢や用途に応じて栄養バランスが異なるものや、さまざまな味が楽しめるバラエティパックなど、ラインアップ豊富です。
ちゅ〜るの人気の理由は?
ちゅ〜るがこれほど人気を集める理由の一つが、猫が夢中になって食べる様子のかわいらしさ。液状なのでお皿に出して与えても良いのですが、何と言っても飼い主さんが手に持ったパウチを猫がペロペロと舐める姿がかわいいと話題に。SNSでもちゅ〜るを愛猫に与える写真や動画が数多くアップロードされています。
「かわいさ」だけでなく嗜好性の高さも人気の理由。「普段はおやつに興味を示さない愛猫が、ちゅ〜るだけは夢中で食べる」といった口コミが数多く寄せられており、愛猫を喜ばせたい飼い主さんの間ではすでに定番となっているおやつなのです。
また水分を多く含むため、水をあまり飲まない子での補助として、また投薬が必要な猫の場合は薬を砕いてちゅ〜るに混ぜて与えるといった使い方もできるかもしれません。
その他、1袋が使い切りサイズなので手軽に与えられること、手元で食べさせられるので愛猫とのコミュニケーションに役立つことなども人気の理由です。
ちゅ〜るの安全性は?たくさん食べても大丈夫?
これほど猫に大人気となると、一体どんな成分が入っているのかが気になるところ。一番オーソドックスな「CIAO ちゅ〜る まぐろ」の原材料と保証成分をメーカーホームページより引用してみます。
<原材料>
まぐろ、まぐろエキス、タンパク加水分解物、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘剤(加工でん粉)、ミネラル類、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、ビタミンE、緑茶エキス、紅麹色素
<保証成分値>
粗たん白質7.0%以上、粗脂肪0.2%以上、粗繊維0.1%以下、粗灰分1.5%以下、水分91.0%以下、カロリー約7Kcal/本
お腹の調子を整えるオリゴ糖や消臭効果が期待できる緑茶エキスが配合され、猫にも飼い主さんにも配慮されたおやつだと言えるでしょう。
ただし少量の塩分も含まれているため、腎臓病を患っている猫や高齢の猫では与える量に注意が必要です。
また一般に水分量の多い食べ物は歯に付着しやすく、歯や口の中の汚れの原因になります。与えるときは歯磨きの習慣をつけるなど、口腔内の衛生にも気を付けましょう。
おやつはごくたまに、少量が基本
愛猫が喜ぶおやつですが、日常的に与え続けると嗜好性の高いおやつばかりを好み、食事をきちんと摂らなくなる可能性もあります。そもそも猫の食事は、猫に必要な栄養をバランス良く配合した「総合栄養食」と新鮮な水さえあればOK。質の良い食事を与えていれば、おやつは必要ないと言われているので、与えすぎは禁物です。
とは言え、長時間のお留守番をしてくれた時や苦手な薬をがんばって飲んだ時、愛猫の誕生日など、いつも以上に褒めたりかわいがったりしてあげたい時はありますよね。おやつは、そうした特別な場面で愛猫とのコミュニケーションを取るために、節度を守って与えるのが良いでしょう。
まとめ
健康な食生活の基本は、毎日の食事でしっかり栄養を摂ること。おやつは量と与えるタイミングをあらかじめ決め、コミュニケーションの手段として与えることが大切です。ちゅ〜るは、そんな「特別なご褒美」として最適。夢中になってペロペロ食べる愛猫の姿に、飼い主さんもきっと心和むはずですよ。