猫 猫風邪
猫風邪という言葉を聞いたことはありますか?これは、ウイルス等の感染によって風邪のような症状が引き起こされる病気です。

いつもより元気がなく、くしゃみや鼻水、体が熱っぽい等の症状がみられる場合は猫風邪の可能性が考えられます。猫風邪の原因や症状、治療方法についてご説明いたします。

猫風邪の原因

猫 猫風邪 原因
ひとことに猫風邪といっても、その原因は単一ではありません。猫風邪の原因となっているのは、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス、そしてクラミジアやマイコプラズマといった細菌の感染です。

また、これらが単独ではなく混合感染している場合もあります。特に、生後3ヶ月迄の子猫に発症しやすく、食事が十分とれないために衰弱死してしまうこともあるため注意が必要です。

子猫のほかにも、高齢の猫など免疫力が低下している猫では最悪の場合命に関わる危険性があります。そのため、子猫や高齢の猫が猫風邪を発症した場合は早めの対処が必要になります。

1歳から7歳くらい迄の成猫であれば、猫風邪が原因で死に至る可能性は極めて低いですが、鼻が詰まって息苦しくなり、食事もとれないなど猫風邪の症状は猫にとってもつらいものです。

また、いったん感染するとウイルスは体内にとどまり、免疫力が低下したときなどに繰り返し発症しますので、その都度なるべく早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。

猫風邪の症状

猫風邪 症状
猫風邪の主な症状としては、咳やくしゃみ、鼻水等のほかに発熱や食欲低下、脱水などが見られます。また、角膜炎や結膜炎を起こし涙や目やにが多くなることもあります。

クラミジアが猫風邪の原因となっている場合、子猫であれば放っておくと衰弱し、肺炎になる危険性もありますので早急に動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

完全室内飼育の猫では、外の猫との接触がないことから基本的には感染する可能性は考えにくいですが、飼い主さんが外の猫を触った手で家の猫に触れることによって間接的に感染することもあります。

そのため、猫風邪には感染しないはずとは思いこまず、咳やくしゃみ、鼻水、発熱等の症状がみられたときには猫風邪あるいは他の病気が潜んでいることも考えて、一度獣医師に診てもらいましょう。

猫風邪の治療方法

猫風邪 治療方法
猫風邪の治療は、主にインターフェロンの注射や内服、抗生物質の投与による対症療法を行います。ヘルペスウイルスに対しては抗ウイルス剤を投与することもあります。

脱水があるときや食欲減退による栄養不足の場合には点滴をし、目やにが多く見られる場合は目薬のを投与します。ほとんどの場合は投薬治療で完治しますが、子猫や高齢の猫では重症化しやすく命に関わることもあるため注意が必要です。

猫風邪の症状がみられたら、子猫や高齢の猫ならもちろんですが、成猫であっても一度動物病院へ連れて行き診察を受けましょう。重症化すると肺炎を起こすこともあるため、早期に治療を受けることが大切です。

また、原因の一つであるヘルペスウイルスは一度感染するとその後も体内にとどまり、ストレスや病気などで免疫力が低下した際にたびたび再発することがありますので、いったん治ったあとも注意が必要です。

猫風邪の予防方法

猫風邪 予防方法
猫風邪の予防方法は定期的なワクチン接種です。生後2か月から接種できますので、子猫のうちからワクチン接種することをおすすめします。ワクチン接種をせずに猫風邪になってしまうと、多頭飼育の場合にはほかの猫にも一気にうつってしまい治療が大変になってしまいます。

そのため、定期的なワクチン接種をし猫風邪を事前に予防することをおすすめします。また、屋外にいた子猫を拾った場合、すでに母猫からウイルスに感染していることも考えられますので先住の猫がいるのであれば、すぐに同じ部屋に入れることは避け、まずは動物病院で診察を受けましょう。

猫風邪は人間に感染する可能性も?

猫風邪の原因となるクラミジアは、人間にも感染してしまいますので早めの治療が必要です。猫風邪を発症している猫の目やに等を触ったあとに、人間の目をこすると角膜炎や結膜炎になる可能性もありますのでこちらも注意が必要です。

まとめ

猫風邪は、私たち人間と違い、放っておいても自然治癒することは考えにくいです。そのため、猫風邪と思われる症状が現れた場合には、様子を見ないで一度動物病院へ連れて行くようにしましょう。そのまま治っていくだろうと思っているうちに重症化して肺炎を起こしてしまう場合や、衰弱してしまうこともあります。どんな病気も早期治療が大事であるため、猫風邪を軽く考えずに迅速に対処しましょう。

病院に行った方がいいかなと迷った場合は、webで獣医師さんに相談できるサービスもありますので、利用を検討してみてもいいでしょう。

>>人気の記事を見る