猫 口臭 臭い
日頃から愛猫とのコミュニケーションを欠かさない人は、猫の口臭の異変にすぐに気が付くことができるでしょう。普段は口臭がしないか、食後にフードのにおいがするくらいであったのに、最近になって愛猫の口臭がくさく感じるようになってきた場合、何らかの病気である可能性が考えられます。愛猫の口が臭いことで考えられる病気についてご説明いたします。

糖尿病

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猫の糖尿病の症状として、食餌量や水の飲む量の増加、多飲に伴う排尿の回数の増加があります。また、体内にケトン体という物質が作られることにより、口臭が確認されます。ケトン体が原因となるケトン臭は、甘酸っぱい臭いであることが特徴です。

猫での糖尿病はインスリンホルモンの枯渇が主体であるため、糖尿病を発症する原因として食べすぎなど食習慣の乱れがひとつ挙げられます。早食いが食べすぎの原因にもなるため、猫の食器を食べづらい構造のものに変えることは早食いの予防策になるでしょう。

また、高齢の猫も糖尿病になるリスクが高まります。高齢になると、基礎代謝が低下することにより、若い頃と同じように食事を与えると、カロリー超過になる可能性があります。シニア用のキャットフードがあるため、それらに切り替えることをおすすめします。

腎不全

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猫は腎不全になる可能性がとても高い動物です。中高齢の猫になると、さらに発症リスクは高まります。遺伝やほかの病気による併発が主な原因です。

腎不全を発症すると、食欲不振、排尿の回数の増加等の症状が現れます。腎不全は、アンモニアなど体内の老廃物を正常に排出できなくなり、強い口臭の原因となります。

歯周病

生活習慣病のひとつである歯周病は、猫も発症する病気です。口内に傷がつくことで炎症を起こしたり、口内が食べ残しの食べ物などにより不衛生であるため細菌が繁殖したりすることで歯周病が起こります。歯茎が痛むことにより食事をしたがらないく、歯茎からの出血の症状があります。

口から腐敗臭のような強烈な臭いがすることも歯周病の症状のひとつです。動物病院で歯石を除去したり、ウェットフードからドライフードへ変更し、歯にフードの食べカスが付着しないしたりするようにすることが対処方法として挙げられます。

巨大結腸症

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猫が長期間に渡る便秘をしている際は、巨大結腸症を疑う必要があるでしょう。巨大結腸症の症状としては、便秘のほか、食欲不振や排便中の嘔吐等が見られます。長期間便秘をしていることに伴い、口から便の臭いがすることが特徴です。

巨大結腸症の原因として、先天性である場合があります。また、事故や病気によって自律神経に障害が発生したり、骨盤が変形したり、慢性的な便秘が続いたりして便が正常に排出されないことで発症します。巨大結腸症の治療を行う際は、症状が軽減するように対症療法が施されます。

まずは便が正常に出やすいように処方食を与えることによる食餌療法が主体となります。一般的に便秘の場合、食物繊維の摂取が便秘解消に良いイメージがあると思いますが、猫の場合は不溶性の繊維質の摂取は便が固くなってより出づらくなり、便秘への対策としては水溶性繊維質の摂取が重要と言われていますので注意が必要です。

食餌療法に組み合わせて、適宜下剤を使用することもあります。レントゲン検査により症状の改善が見込めない場合には、外科手術による治療を行います。

口内炎

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猫の口内炎には猫エイズウイルスなどの感染症や、糖尿病等の内科疾患が原因となるものと、原因が不明なものがあります。口内炎による痛みから食欲不振に陥ったり、よだれが多くなるほかに、口臭がきつくなることも症状のひとつです。

猫の口内炎の治療方法は、原因疾患に基づきます。歯周病の場合は歯石の除去や歯肉の炎症を抑える治療を、その他原因となっている病気の治療を中心に行います。

まとめ

猫の口が臭い場合は、様々な体内の病気が考えられます。普段は口臭が気にならない猫の口臭が臭いと感じたら、それは病気のサインかもしれません。一度動物病院へ連れて行き、獣医師に相談することをおすすめします。

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