犬 口内炎
口内炎ができてしまうと、何か食べたときにふと口内炎に当たり、痛くてつらいものです。実は、口内炎は私たち人間だけでなく、犬にもできてしまうことがあります。犬の口内炎は、人間と同じような症状なのでしょうか?もしも犬が口内炎になった場合、すぐに気が付いてあげられるものなのでしょうか。犬の口内炎についてご説明いたします。

犬の口内炎の症状

犬 口内炎 症状
犬の口内炎の症状としては、食欲がなくなったり、よだれを多く流すようになります。また、口元を気にするようなそぶりをしているとき出血したりしているときも、口内炎である可能性があります。

犬の口内を見てみると、口内が炎症により赤く腫れあがったり口臭がしたりしていますので、日頃から犬の口内を確認している、もしくは歯磨きをしてれば、すぐに犬の口内の異常に気が付くはずです。人間と同じように白い口内炎が見られることもあります。

犬の口内炎の種類

犬 口内炎 種類犬の口内炎には、大まかに分けて3種類(系統性口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎)あります。他の病気の症状として一時的に口内が炎症し、比較的軽度な症状の系統性口内炎と、原因が特定しづらく口内の広い範囲で炎症が起こってしまう潰瘍性口内炎です。潰瘍性口内炎は慢性的に発生してしまうため注意が必要です。老犬の場合、歯肉炎などにより壊死性口内炎を発症する可能性があります。

犬の口内炎の原因

犬 口内炎 原因犬の口内炎の原因は、主にビタミン不足によるものや、ジステンパーや糖尿病等の疾患が原因となります。また、毎日の栄養が足りていなかったり、疲労している場合にも口内炎の原因となることがあります。病気の治療で使用する抗生物質が原因となることもありますので、抗生物質を投与している犬を飼っている場合は、日頃から口内をチェックするようにすると良いでしょう。

これらの原因は、系統性口内炎のものです。潰瘍性口内炎の原因ははっきりとわかっていません。アメリカンコッカースパニエルや、マルチーズ等、一部の犬種が潰瘍性口内炎になりやすいと考えられていることもあります。老犬に多い壊死性口内炎は、主に歯周病が原因となっていることが多く、再発しやすいため注意が必要です。

犬の口内炎の治療

犬 口内炎 治療犬の口内炎を発見した場合は、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。口内炎の痛みから食欲不振に陥り、さらに栄養不足になってしまい悪循環であるためです。系統性口内炎の治療は、まずはほかの病気が原因となっている場合は、その病気の治療を進めます。

原因となっている病気を治療することができれば、口内炎も治っていくはずです。潰瘍性口内炎の場合、原因が特定できないため根本的な治療は難しいですが、歯周病が原因となっている可能性があるため、歯周病の治療や歯垢を溜めないようにプラークコントロールを行います。

もしも子犬の頃に抜けた乳歯が残っていて、残った乳歯の欠片が口内を刺激して口内炎を発症している場合には、全身麻酔をし抜歯を行います。口内炎が軽度であれば塗り薬で症状を緩和しながら、最終的には抜歯を行います。老犬に多い壊死性口内炎は、歯石除去をしたり抗生物質を投与し、なるべく犬の身体に負担がかからないように治療を進めていきます。

まとめ

口内炎は、日頃から犬の口内をチェックしておかないと、気が付くのが遅くなってしまいがちです。また、犬の口内炎は、ほかの病気の早期発見にも繋がることがあります。そのため、こまめに犬の口内をチェックすることをおすすめします。また、犬の身体の負担を考え、避妊手術や去勢手術の際に、乳歯が残っていないか調べてもらい、もしも乳歯が残っている場合には、ついでに抜歯をしてもらうようにすることで、抜歯の負担を減らすことができるでしょう。

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