犬におやつを見せると、よだれを垂らしておやつを待っていることがありますよね。それは、おやつを食べたいがために出るよだれであるため何も問題はありません。
しかし、何もしていないときに犬のよだれが止まらないときは、注意が必要であることがあります。犬のよだれが止まらないときに、考えられる原因についてご説明いたします。
緊張している
犬のよだれが止まらない原因として考えられることのひとつが、緊張が挙げられます。例えば、犬と一緒に車に乗るとき、犬のよだれで車の窓が汚れてしまうことはありませんか?これは、車に乗ることによる緊張を表しています。
また、初めてドッグランに行き、知らない犬に囲まれてしまった際にも、緊張によりよだれが止まらなくなることがあります。知らない環境に行ったり、動物病院に行く前等は、犬は緊張してよだれが止まらなくなってしまいます。
ほとんどの場合は、環境に慣れることでよだれは止まりますが、車に乗るときに何度乗ってもよだれが止まらない場合は、車酔いの可能性もありますので、獣医師に相談した上で、酔い止めの薬を投薬することで治まる可能性があります。
食後によだれが止まらない場合は注意が必要
食後によだれが止まらないときは、胃捻転の可能性が考えられます。胃捻転とは、食後に激しい運動をしたりすることによって、胃にガスが溜まり、胃が捻れてしまう病気です。
大型犬に多くみられます。食後によだれを多く出し、苦しそうにしている場合には、胃捻転が考えられます。胃捻転は、すぐに対処しないと命に関わる病気です。症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
ほかにも病気の可能性が!
犬のよだれが止まらないときは、様々な病気の可能性があります。車内放置による熱中症も、よだれが止まらなくなる症状があります。車内で留守番をさせていて戻った際に、犬がぐったりしていてよだれが止まらない場合、熱中症の可能性が考えられます。熱中症も対処が遅れると死に至る可能性が高い病気です。
ほかにも、肺に水が溜まってしまう肺水腫や、気管が潰れてしまい呼吸困難に陥ってしまう気管虚脱等の病気があります。吐き気があり、気持ち悪くなっても涎をたらすことがあります。日頃は何ともないのに、突然よだれが止まらなくなった場合は、病気を疑ってみても良いかもしれません。
病気は早期発見が大事な場合が多いため、よだれが多い等の初期症状で病気を発見することができれば、その分治療も難しいものではなくなるでしょう。
犬のよだれが止まらないときの確認事項
まず病気かもと考える前に、こちらで確認できることはしておくと良いでしょう。犬の口内を見て、何か異物がないか確認しましょう。異物が原因でよだれが止まらなくなっていることがありますので、異物を取り除くだけで解決することがあります。
また、口臭がしたり、口内の下顎に汚れが溜まっている場合は、口内炎かもしれません。口内炎以外にも、口内の病気が原因でよだれが止まらないことも考えられます。
日頃から歯磨きをしてあげることで、口内の病気を防ぐことができる可能性があります。市販の犬の歯ブラシではなかなか歯磨きをさせてくれない場合は、清潔な軍手やタオルで歯を軽く磨いてあげるだけでも歯磨きの効果が期待できますので、毎日できれば良いですが、週に数回でも歯垢を取り除くことができれば、歯石の付着を減らすことができるので口内の病気を事前に防ぐことができるかもしれません。
まとめ
食事前のよだれ以外で、犬のよだれが止まらない場合は、様々な原因が考えられます。こちらで原因が特定できるに越したことはないですが、原因がなかなか特定できない場合は、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。もしかしたら何かの病気の初期症状である可能性があります。病院に行った方がいいかなと迷った場合は、webで獣医師さんに相談できるサービスもありますので、利用を検討してみてもいいでしょう。日頃から犬の様子を見ておくことで、よだれの量にも早く気が付くことができるでしょう。