生まれたての子猫は、胸がキューンとするくらい可愛らしくて、いくら見ていても、見飽きないくらいです。けれども、普通の猫よりも、お世話が大変なので、どうしたらいいのか戸惑いますよね。生まれたばかりの子猫を自宅で育てる場合、どのようなことに気をつけたらよいのかお伝えします。
0日間~7日間
授乳
生まれてからの1週間は、2時間に一度の授乳が必要です。母猫の乳が飲めるのならそれが一番よいのですが、母猫がそばにいないという場合には、人工哺乳をする必要があるでしょう。
ただ、出産後7日~10日間の間に出る母乳は、栄養素の他に、病気にかかりにくくなる特別な抗体が含まれているため、できれば、生後16時間以内に、子猫にこれを飲ませてやることができれば理想的といえます。
人工哺乳の場合には、ペット用の哺乳瓶を使いましょう。ミルクは、市販の猫専用のものを使い、人間用や牛乳は飲ませないように注意して下さい。猫用のミルクは、猫の母乳に近い成分で作られており、子猫にはこれがとても必要なのです。
ですから、必ず猫用のミルクを上げるようにして下さい。また、濃度を濃くしすぎますと下痢の原因になりますので、説明書通りの濃度のミルクを作りましょう。
ミルクは、ひと肌程度の温度が最適です。熱すぎても、冷めすぎていてもいけません。猫の自然な授乳体勢はうつ伏せです。人間のような仰向けの姿勢はやめましょう。
これは吐き戻し予防にもなります。吸い込み口をあてがってやると、子猫は自分で吸い込みます。無理やり、口の中に押し込めなくても大丈夫です。
2~3時間に一度くらいのペースで、1日7~8回授乳することが理想。人間の赤ちゃんの子育てと同じで、生まれたての子猫を育てるのも、体力勝負となりそうですね。
排泄・排便
母猫がそばにいる場合は、母猫が子猫の股間をなめてやるのですが、母猫がいない場合は、人間が子猫のお尻を軽くこすって、排尿を促してやりましょう。
授乳のたびごとに行う必要があるので、大変な作業ですがとても大切ですので必ず行ってあげてください。ひざの上に新聞紙をのせ、子猫の股間をこすってやります。10秒ほどこすってやると、黄色いおしっこがでますので、出なくなるまで繰り返しましょう。
おなかを支えた時に、パンパンに張っているようなら、お尻のあたりもおしっこの時と同じ要領でこすってやり、排便をうながしてやります。これも、出なくなるまで繰り返しましょう。
寝床
生まれてから1週間の子猫は、自分で体温調節をうまくすることができません。母猫がそばにいれば、母猫のお腹の下にもぐりこんで温まったり、兄弟同士でくっついたりして暖をとることができますが、一匹だけの場合には、注意して暖かい寝床を作ってやるようにしましょう。
ただし、電気毛布などは低温やけどの危険性があるのでおすすめできません。室温は25度以上を保つようにし、保温性の高い毛布を用意してあげてください。
8日~14日間
この時期には、体重の増え加減を見ながら3時間に一度の授乳を行ってやります。また、排せつ処理も行って上げましょう。
15日~30日間
この時期になると体重の増え加減を見ながら1日に5~6回、子猫が飲めるだけの乳をあたえます。また、自力で排便ができるようになってきますので、猫用トイレでするようにしつけてあげましょう。
また、この時期に大切なことは社会化。この時期になるべくたくさんの猫や犬、人間や他の動物などを見せておくことで、いろいろなものに慣れた穏やかな猫になれますから、たくさんのものにふれあわせるようにしましょう。
まとめ
子猫は可愛いけれども、世話がとても大変なものです。きちんと調べ、知識をつけて適切にお世話をしてあげて、素敵な猫に育ててあげてくださいね。