春 犬 お世話
出会いと別れの季節である春。私たち人間の生活も、入学や就職、転勤等で様々な環境の変化があります。飼い主の生活環境の変化は、同時に犬も同様の負担があるということ。春に気を付けたい犬のお世話についてご説明いたします。

熱中症に気を付ける

春 犬 お世話 仕方
まず、春になるにつれて気を付けたいことが、犬の熱中症です。なぜこの時期に熱中症なのか?それは、春と秋に起きる換毛期が原因です。春は日中は気温が高いですが、朝と夜は冷え込むことが多いです。

さらに春のはじめはまだ犬の換毛期が済んでいないため、寒い環境に対応できる、アンダーコート(下毛)がしっかりと抜けていません。そのため、日中に散歩をしたり、春だからと車内で換気をせず放置していると、思わぬ形で犬が熱中症になってしまう可能性があります。

特に車内放置による熱中症は、命に関わる危険性があるため、季節を問わず絶対にしないようにしましょう。

花粉等のアレルギーにも注意

犬は人間と同様にアレルギー反応が起きることがあります。春は花粉が舞う時期でもあり、花粉症の人にはつらい季節です。犬にも花粉によるアレルギー反応が起きることがあり、皮膚炎等の原因にもなります。

飼い主が外出から帰った際にも、玄関前で衣服を手で払ったり、室内を清潔に保つことで、犬の花粉アレルギーを少しでも軽減することができるかもしれません。

転勤等の生活環境の変化

春 犬 お世話
私たち人間にも負担になることが、転勤等による生活環境の変化です。これは犬も同様です。引越しによる生活環境の変化は、犬にとって大きなストレスになってしまいます。

特に引越し準備の際は、一日中バタバタと室内で家具や家電の移動をしたりすることで、犬は落ち着きません。そのため、引越し準備の際はペットホテル等に預けたほうが、犬のストレスを軽減できるでしょう。

また、引越し先での新しい生活も、突然慣れない室内での生活は犬のストレスになるため、慣れるまでは日頃から使用しているケージやサークル内で生活させることで、徐々に新たな生活環境に慣れていくでしょう。

また、飼い主の誰かが単身赴任や進学をしてしまった際にも注意が必要です。犬は群れで生活をする動物のため、家族が急にいなくなったときにはリーダー不在によりストレスを抱えてしまうことがあります。そのため、日頃から犬が家族全員を信頼するように生活をしておくと、突然誰かがいなくなっても、愛犬がパニックになることはなくなるでしょう。

メス犬の発情期に注意!

春と秋の年に2回を目安に、メス犬は発情期を迎えます。発情期を迎えたメス犬は、交尾ができないストレスが溜まってしまうので気を付ける必要があります。

また、オス犬の飼い主は、春はむやみにほかの犬と接触させるのは避けたほうが良いかもしれません。近くに発情期のメス犬がいても交尾ができないというストレスを抱える可能性があります。

愛犬の繁殖を考えていないのであれば、避妊手術や去勢手術を行うことで、発情期によるストレスを解消することができるでしょう。

狂犬病の予防接種を忘れずに!

春 お世話 犬 仕方
春は狂犬病の予防接種の時期です。愛犬の狂犬病の予防接種は、国によって義務づけられています。現在の日本では狂犬病の国内発生がありませんが、これは飼い犬みんなが予防接種をすることで新たな侵入を防ぎ、犬だけでなく人間の安全も守ることができています(集団免疫)。

万が一愛犬が狂犬病を発症してしまった場合は、治療する術がないため、死に至ります。また人間も同様に感染して発症すると、死に至ります。このような理由で狂犬病の予防接種は義務であるため、狂犬病の予防接種をしないという選択肢はないでしょう。

まとめ

春は、犬にとって大きなストレスを抱える時期でもあります。犬はストレスを感じると普段はしないような行動をすることがあります。それが必ずしもストレスによる行動ではないかもしれませんが、日頃から上記のことについて注意することで、 犬に無駄なストレスを感じさせないようにできるでしょう。

>>他の犬との暮らしに関する記事を見る