ペット 迷子対策
大事なペットが迷子になってしまったら…。考えたくないことですが、いなくなってから焦るのでは遅すぎます。まず大切なのは迷子にさせないこと。それでも不測の事態でもしも迷子になってしまったら、飼い主さんがするべきことを知っておきましょう。

犬が迷子になる理由

犬 迷子対策
犬が迷子になるきっかけの多くは散歩中に起こります。「毎日のことだから」という油断が思わぬ事態につながることも。その他にも、日常的な行動の中に迷子のきっかけは潜んでいます。

ノーリードで散歩中に逃げ出す

根本的にノーリードは犬の散歩のルールとしてNG。どんなにしつけられている犬でも、急な物音や他の犬の吠え声やケンカなどによりパニックに陥ることは十分に考えられます。

不意の出来事に驚いた愛犬がノーリードの状態で逃げ出し、そのまま迷子になるケースは少なくありません。愛犬のためにも散歩中のリード装着は必須です。

ハーネスや首輪が外れる

毎日使い続けているとハーネスや首輪が緩み、犬の体や首が抜けてしまうことがあります。傷みや緩みがないか、お散歩前に必ず確認を。

飼い主さんがリードを離してしまう

散歩中に犬が急にリードを引っ張ったため、飼い主さんがリードを離してしまうケースもよく見られます。リードはただつかむのではなく、手のひらに巻きつけるようにして、簡単には手放せないように持っておきましょう。

家や庭から脱走する

来客などでドアを開けた瞬間に愛犬が飛び出してしまう。庭でノーリードで遊ばせていたら塀の隙間から逃げ出す…。こうした事態を防ぐには、家具の配置を犬が飛び出しにくいようにしたり、塀の隙間を塞いだりといった対策が必要です。

盗難に遭う

お店の前でつながれ、飼い主さんの用事が済むのを待っている犬の姿はよく見かけますよね。実は、こうした隙に心ない人が愛犬を連れ去ってしまうことも考えらえます。

人なつこい犬や人気の犬種などは特に注意が必要。買い物の待ち時間などに犬を外で待たせる時は、なるべく自分の目の届く場所につなぎましょう。

猫が迷子になる理由

猫 迷子対策
猫は「完全室内飼い」か「出入り自由」かによって迷子になる確率が変わってきます。迷子になりやすいのは圧倒的に、家の中と外を往き来する出入り自由の猫。どんなトラブルが多いのか見ていきましょう。

交通事故に遭う

外に出かける猫にはつきもののリスクです。ある自治体のデータによれば、行政による殺処分数よりもはるかに多い数の猫が路上で死亡していたそうです。こうした路上死の大半は交通事故によるものと思われます。

また、負傷して動物愛護センターに収容された猫の7割以上が殺処分されたというデータもあります。つまり、猫が交通事故に遭う可能性は非常に高く、最悪の場合はそのまま死を迎えるケースも少なくないということ。悲しい事故を防ぐ手段としては、愛猫を完全室内飼いにするのが最も有効です。

縄張りの外に出てしまう

発情期の猫(特に未去勢のオス)は、頻繁に外に出かけて繁殖のパートナーを探すようになります。メス猫を追いかけて自分の縄張りから出てしまい、帰り道が分からなくなるケースは多いようです。

こうした不幸を防ぐためには避妊・去勢手術を施すのも手。手術をすることで、猫の「外へ出たい」という欲求は減ってきます。

体調が優れず身を隠す

「猫は死期を悟ると姿を消す」と昔から言われますが、猫は本能的に体調不良を悟られないようにする動物です。そのため、体調が良くないときは飼い主さんの目につかない場所に隠れ、元気になるまで出てことがあります。

ただし、重大なケガや病気の場合などは治療をしないと命にかかわることも。平常時に完全室内飼いに慣らしておき、どんな時も飼い主さんの目の届く範囲で過ごしてもらうようにするのがベストです。

盗難に遭う

外に出かける猫にも、犬と同じく人にさらわれるリスクはあります。金銭や虐待目的で猫を捕獲する、ペット愛好家にとっては考えられないような人間がいる事実は否定できません。愛猫を守るには「自由に外に出さない」ことが一番です。

迷子のペットの探し方

ペット 迷子
万が一、ペットが迷子になってしまったら、どうすれば良いのでしょう?初動の早さがその後の運命を決めることがあります。効率的な対処法を知っておきましょう。

(1)行政機関に連絡する

愛犬や愛猫が一般人に保護された場合、動物愛護センターに送られる可能性は非常に高いものです。まずは自分の住む自治体の施設に電話で連絡を入れましょう。お住いの地区町村の保健所が管轄になっていることが多いので、いざという時焦らないよう連絡先を調べておきましょう。

(2)動物病院、警察、清掃局に連絡する

ペットが交通事故などに遭って動物病院に運ばれていることも考えられます。また、ペットは法律上「モノ」として扱われるため、拾得物として警察に届け出ている人がいるかもしれません。

さらに、考えたくないことではありますが、路上でペットが死亡していた場合、清掃局に回収されている可能性も否定できません。これらの機関に連絡を入れ、ペットの情報を伝えておきましょう。

このような時はタウンページや市区町村から発行されている市民、区民ガイドブックなどが役に立ちます。一括で連絡先が載っていますので便利です。

(3)チラシやSNSで迷子ペットの情報を拡散

ペット 迷子対策
迷子ペットの多くは近所で見つかるものです。まずは地域住民の目に触れるように迷子チラシを貼りましょう。「迷子の犬(猫)を探しています」という見出しとともに、ペットの写真、種類、性別、名前、特徴、迷子になった場所、謝礼の有無、飼い主の連絡先を明記します。これを印刷し、近所のコンビニや商店、派出所、郵便局、銀行、町内会の掲示板など、人目につく場所に貼らせてもらいます。

もちろん事前に許可を取る必要があり、必ずしも良い返事がもらえるとは限りませんが、ペットの生死にかかわることなので勇気を出してお願いしてみましょう。

インターネットで迷子ペットについての情報提供を呼びかけるのも有効です。インスタグラムやツイッターなどのSNSは拡散力が高いので、思わぬところから有力な情報が得られるかもしれません。ただし、インターネットはより不特定多数の人の目に情報が触れるので、個人情報の開示などには十分に注意しましょう。

(4)ペット探偵に依頼する

迷子ペットの捜索を生業とする「ペット探偵」という業者に頼むという手段もあります。「考えられるすべての手段を使って探したい」と願う飼い主さんは、こうした業者を利用しても良いでしょう。

ただし、ペット探偵には特別な資格は必要ないので、ペットを探すスキルや料金は千差万別。業者を選ぶ時はその点をよくチェックしてください。

(5)自分で捜索する

自分で探すなら、まずはペットがいなくなった付近を中心に見て回りましょう。特に室内飼いのペットが家から脱走してしまった時は、家の近所に潜んでいることが多くあります。

外にいるペットは普段と違う環境下でパニックに陥っている可能性もあるので、無理に抱いて連れ帰ろうとすると暴れることも考えられます。探す時はキャリーバッグを持っていきましょう。

まとめ

ペットが迷子になるきっかけは日常のふとした場面に潜んでいます。大切なペットがある日突然いなくなってしまうことは、家族全員を深い悲しみに突き落とします。ペットを守れるのは飼い主さんしかいません。万が一のことを考えてペットにマイクロチップを装着する、首輪に連絡先を記入するなどの対策を、ぜひ考えてください。愛犬や愛猫に常に気を配り、見守り、彼らの声に耳を傾けていくことで、幸せなペットライフを送りましょう。

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