猫が発情期を初めて迎えるのは、早くて生後5ヶ月から。愛猫が「アーオ」や「マーオ」といった丸みの帯びた声で鳴き出した場合、それは愛猫の発情期かもしれません。猫の発情期のことを理解しておくことで、しっかりと対処をすることが出来るでしょう。猫の発情期に、私たち飼い主が気をつけておきたい点について、ご説明いたします。
発情期が始まる時期を覚えておく
猫の発情期のタイミングを覚えておけば、事前に対処出来ることも増えますし、何よりも猫のストレスを軽減出来るかもしれません。猫の発情期は、年に2度訪れることが多いです。大体2~4月の春頃と、6~8月の夏期に発情期を迎えます。
しかし、住んでいる場所によって気温が異なるため、若干のズレは生じるでしょうが、この発情期を迎える時期を覚えておくことで、発情期対策をすることが出来るでしょう。
発情期に起きる行動を理解する
猫の発情期は、メス猫がオス猫を呼ぶために、大きな声で鳴きます。特に夜に鳴くことが多いため、マンション等の集合住宅に住んでいる人は、特に注意が必要です。
また、飼い主自体も猫の鳴き声で寝れなくなる可能性も考えられます。また、発情期特有の行動として、自分の存在を知らせるために、そこら中に尿をすることがあります。
これは、「スプレー行動」と呼ばれるものです。猫の尿のニオイはなかなか取れないため、こちらも早急に対処する必要があるでしょう。
猫の発情期に飼い主がとるべき行動
マタタビを与える
猫が発情期を迎えた場合、マタタビを与えることは効果的な行動のひとつです。猫にマタタビを与えることで、発情期特有の行動を緩和することが出来る可能性があります。
しかし、猫によっては効果がない場合もあります。また、マタタビを与えすぎると、呼吸困難を起こし、最悪の場合死に至る危険性もあるため、極度にマタタビを与えるのは避けましょう。
一緒に遊んでストレス解消をしてあげる
猫が発情期の時は、交尾をしたくてもできない状況から、大きなストレスを抱えてしまう場合があります。そのため、ストレスを少しでも軽減してあげることが出来るように、猫じゃらし等で一緒に遊んであげたり、優しくブラッシングをしてリラックスさせてあげることで、発情期に起きるストレスを軽減することが出来るでしょう。
猫と遊ぶことで、猫は疲れて少しは夜の鳴き声を抑えることが出来るかもしれません。発情期の猫が近くにいるときのオス猫は、攻撃的になっているため、一緒に遊ぶときには注意が必要です。
綿棒で猫の膣を刺激してあげる
優しく猫の膣に綿棒で刺激してあげると、猫は交尾をした気持ちになり、発情期の行動を抑えることが出来る可能性があります。しかし、知識のない人が行うと、膣に傷をつける原因ともなりますので、必ず獣医師と一緒に行うようにしましょう。
避妊、去勢手術を行う
一番効果的であるのは、やはり避妊手術、去勢手術を行うことです。愛猫の子猫がほしいと考えている人以外には、避妊手術をすることをおすすめします。
しかし、猫の避妊手術をするのは、最短でも生後6ヶ月からであるため、先に発情期を迎えてしまっている場合もありますので注意が必要です。避妊手術をした場合、ホルモンバランスが崩れて急激に太ってしまうこともありますので、フードの量や手術後の体調管理は、獣医師と相談した上で行うと良いでしょう。
まとめ
猫が発情期を迎えると、交尾が出来ない猫にとっては大きなストレスになってしまいます。そのため、出来る限り避妊手術、去勢手術をすることをおすすめします。また、完全室内飼いでない、外飼いをしている猫の飼い主は、避妊手術をするのが一般的です。そうでないと、後々責任をとれない状況になる可能性もあります。猫も飼い主もストレスにならないように、よく考えて発情期と向き合うようにすることをおすすめします。