ペット用品店にいくと、美味しそうな犬のおやつがズラリ・・・ついついたくさんあげてしまって、気付けば愛犬がぽっちゃり、なんて話は最近ではよくあることかもしれません。
人間と同じように犬の肥満もあまり良い状態であるとは言えません。肥満を放置しないためにも、わかりづらい犬の肥満のチェックの仕方をご紹介します。
肥満ってどうやって測るの?
人間のように、身長と体重から肥満を割り出すことができれば簡単なのですが、そうはいかないのが犬たちです。犬種によって適正体重はさまざまですし、同じ犬種であっても体格には個体差があります。
個体差と言われてしまうと何を基準に肥満かそうでないかを判断すればいいのか難しいですよね。そこで、愛犬が肥満かどうかを評価する目安としてボディコンディショニングスコアと呼ばれるものがあります。
痩せすぎから太りすぎまで5段階で評価するものなので、一度動物病院の先生にチェック方法を尋ねてみてはいかがでしょうか。今回は、簡単にできるおよその肥満度チェック方法をご紹介します。
やり方はとても簡単です。まずは、愛犬の脇腹に手をあてて、体のラインに沿ってゆっくりと触っていきましょう。肋骨が出っ張っており、背骨がごつごつ触れるように感じると痩せすぎです。
それぞれの肋骨を感じることができ、ウエストが少しくびれている状態は適正体重だといえます。触っても肋骨がなかなか感知できなかったり、ウエストのくびれもなくお腹が張り出しているようであれば肥満だといえるでしょう。
小型犬の肥満は要注意!
小型犬と一口に言ってもさまざまな犬種がいますよね。しかし、総じていえることは、肥満は注意すべきことだということです。理由として、小型犬の体のつくりは軽い体重を支えるための骨格になっていることが挙げられます。
例えば、トイプードルの細い脚で体重10キロの重みを支えるとどうなるでしょうか。ちょっと滑っただけで体を支え切れなくなって脚を骨折してしまったり、段差を上り下りするときのちょっとした衝撃で脚の関節がずれてしまったりすることも・・・。
逆に骨格のしっかりとした柴犬であれば、同じ10キロでも十分支えることができますよね。ダックスフンドやコーギーのように、胴長短足な特徴的な体のつくりは、肥満になると腰を悪くしやすいので、特に体重管理をきっちりとしなくてはいけません。
短頭腫の場合はもともと鼻が短く呼吸がしづらいうえ肥満になってしまうとさらに呼吸がしづらくなりますので、まずは愛犬の犬種の適正体重を把握しましょう。そこで、大きく適正値からずれているようであれば、一度動物病院に相談してみるといいかもしれません。
ダイエットを行うなら
小型犬は、食事と運動のバランスがとても重要です。もしもダイエットを考えるのであれば、ドッグフードを減量用のものに変えて適正量の運動をさせてあげましょう。
細い骨格を守るための筋力がつけば、肥満対策だけでなくケガの防止にも繋がります。しかしダイエットは急激に行うのではなく、まずは一週間で愛犬の体重の1%減をめざしてみましょう。ストレスにならないよう、楽しくダイエットをしましょう。