あなたは犬のしつけをどういった風に考えていますか?「お座り」や「待て」が出来ればしつけは完璧でしょうか?いいえ、私たち飼い主が犬にしつけを教えなければならない理由は、それだけではありません。今回は犬に対してしつけが必要な理由についてご紹介いたします。
犬のしつけは、犬が人と共存していくために必要なこと
犬のしつけとは、「お座り」や「待て」だけがすべてではありません。もちろん、そういったコマンド(命令)に対して犬が反応することは大事です。
しかし、根本的な犬のしつけは、犬が人とうまく共存していくために必要であるのです。家族に対して犬がお利口であっても、ほかの人や犬とコミュニケーションをとることが出来ないのであれば、それは飼い主が犬に対してしつけ不足であるといえるでしょう。
飼い主の言うことを聞くということは大前提として、ほかの人や犬に迷惑をかけないというのも、犬のしつけを考える上で重要なことなのです。
犬は飼い主と生活をしているが、ほかの人とも生活をしなければならない
飼い主だけには温厚で、ほかの人や犬に対しては攻撃的な犬を目にすることがあると思います。飼い主からして見れば、「うちの犬は自分にだけ懐いて可愛い」と思うかもしれません。
しかし、飼い主以外の人は、自分や愛犬が噛まれて怪我をさせられるかもしれないという恐怖心を持ってしまいます。犬は人間と生きている動物です。そのため、人と上手に生きていく方法を犬に教えるのも、飼い主の役目であるといえるでしょう。
犬の目線に立ってしつけをする
犬は、飼い主次第で様々な性格に染まっていきます。もちろん、持って生まれた性格はありますが、飼い主が犬に自信をつけさせてしつけをしているのであれば、犬は自信満々で行動をするでしょう。
それに対して、犬に対して厳しくしつけをしている場合は、飼い主の目だけを気にして自信なく行動をする犬になってしまいます。
犬が自信を持って行動が出来るように、飼い主は、犬がなぜそういった行動をしているのかという、犬の目線に立ってしつけを行うと、今までうまくいかなかったしつけを出来るかもしれません。
叱るのは一瞬、褒めるのは大袈裟に!
犬は飼い主に叱られると、今後自信を持って行動することが出来なくなってしまいます。もちろん、いたずらをした場合は叱ることが必要ですが、叱るときは「こら!」と大声で言ったり、大きな音を出したりする等、一瞬で叱るようにしましょう。
そして、犬がびっくりしていたずらをやめたら、次は思い切り褒めてあげます。「お座り」や「待て」等のしつけをする際も同様で、コマンド(命令)をしたら、すぐに犬に行動を求めるのではなく、犬が考えているようであれば待ってあげましょう。
時間がかかっても、コマンド(命令)に対して正しい行動をすることが出来た場合には、思い切り大袈裟に褒めてあげるようにしましょう。
犬は家族でありますが、犬だということを忘れずに
犬は家族であるという人が多くいます。もちろん、間違ってはいませんし、外飼いが多かった頃に比べると、犬は家族であるという見方が強いでしょう。
しかし、どれだけ可愛くても、犬は鋭い歯と力強いアゴを持っています。しっかりとしつけをしなければ、ほかの人や犬、飼い主にまでも危害を加える可能性も考えられます。
そのため、犬は家族であっても、飼い主や人が絶対的な存在であるとしつけをしなければなりません。
犬のしつけよりも、飼い主は正しい知識を持って接することが大事
犬のしつけは、飼い主次第でガラッと変わります。飼い主が正しいと考えて犬に教えていることは、もしかしたら犬にしてみれば正しいしつけだとは言えない可能性があります。
犬の性格に合ったしつけ方法というものがあります。攻撃的な犬に対して、甘やかすしつけをしていれば逆効果ですし、自信のない犬に対して厳しくしつけをするのも良くありません。
飼い主は犬のしつけに対して正しい知識を持って接することが、一番大事であるといえるでしょう。ペットショップ等で、ドッグトレーナーの無料しつけ体験教室を行っていることも多いので、犬のしつけに対して不安な点があれば一度相談しに行ってみることもおすすめです。
まとめ
犬は、人が思っている以上に色々と考えて行動をしています。叱られるとわかっていても、人に構ってほしいがためにいたずらをする犬もいます。可愛い愛犬を良い犬にするも悪い犬にするも飼い主次第です。そのことをよく考え、もう一度しつけに対して考えてみるのも良いかもしれません。