撫でられている時の犬の表情は、この世の幸せがすべて詰まっているような顔をしていますよね。そう、言うまでもなく犬は撫でてもらうのが、大好きなのです。なぜなら、飼い主のことを、心の底から信頼しているから。逆に言えば、撫でてもらうことで信頼関係が育まれるとも言えます。しつけをする時、信頼関係は不可欠です。信頼しているからこそ犬は飼い主の言うことを、聞いてくれます。と、いうことで、今回はしつけをする上で重要な「ボディタッチ」について、ご紹介します。

■撫でる=しつけ?

なぜ、撫でることがしつけに繋がるのかは前述したとおりですが、そもそも、犬にとって、身体に触れるということは、どんな意味があるのでしょうか?実は、犬が自分の体を触らせたりするのは、気を許している仲間や自分が「リーダー」だと認識している者に対してだけ。つまり、撫でられれば撫でられるほど、飼い主を仲間・リーダーとして認識するようになることなんです。

またしつけのご褒美として、お菓子をあげたりするのも良いですが、「撫でる」ということをご褒美のひとつになりえます。そこで大事になってくるのは、犬が撫でられて気持ち良い場所をきちんと知っておくこと。飼い主の皆さんがきちんと理解してこそ、撫でる行為がより効果的になってくるのです。

■どこを撫でたら、気持ち良い?

さて、ここからが本題です。犬は、一体どこを撫でられたら気持ち良いのでしょうか?犬は大好きな人に撫でられるのならどこでも喜んでくれますが、とりわけ以下の6つのポイントを撫でてもらえると、嬉しいようです。

1.顔(眉間のあたり)
たまに犬が顔を地面にこすりつけていたり、短い手でひっかこうとしているのを見たことはありませんか?掻きたくても掻けない場所。それが「顔」です。眉間から鼻にかけた少しくぼんでいるところを指などで優しくなでてあげてください。うっとりした表情になるはずです!顔には細かいほこりのようなものが付いていることが多く、かゆくなるポイントでもあるんです。

2.あごの下
犬のあごの下って皮がぶよぶよしていて、触っている方もすごく気持ちいいものです。犬も撫でられると、うっとりというような表情をしてくれますよ!

3.耳の後ろ
耳の後ろを撫でられて、思わず目をつむって寝てしまっている子犬の動画を見たことある人も多いのではないでしょうか?耳の後ろはリンパがたまりやすい場所でもあるので、ゆっくり撫でてリンパをながしてあげれば喜んでくれるはずです。

4.背中
耳の後ろから背中にかけて、ゆっくり撫でてあげることでリンパを流してあげるととても気持ち良いみたいです。また普段自分では掻くことが出来ないため、地面に体を擦りつけてることがよくあります。それは、痒がっているサインなので、ぜひ撫でてあげてくださいね。

■しつけに活かそう

犬が喜ぶタッチポイントを紹介してきましたが、大事なのは飼い主さんがきちんと表情を確認したりしながら気持ちいい場所、嫌がる場所を知ってあげることです。信頼しているからどこを触っても大丈夫ということはありません。犬にとって撫でられて嬉しい場所、それを決して忘れずにコミュニケーションの一つとして理解し、しつけに活かしてみてください。しつけに活かす具体的な方法としては、たとえばトイレの場所できちんと用をたせたら、たくさん撫でてあげましょう。

飼い主の皆さんにとって、しつけの第一歩は「信頼関係を築くこと」です。そのために、是非すぐにでも、撫でることから、はじめてみてくださいね。