梅雨 猫 
北アフリカの高温乾燥地帯を起源とする猫は、暑さに強い生き物ですが、湿度の高い環境は苦手です。なので、湿度が高い梅雨の時期は、猫が苦手な時期といえます。人間にとっても憂鬱な気分になりがちな梅雨の時期、実は、猫にとっては、体調面でトラブルが起こりやすい時期なのをご存知でしたでしょうか。そこで、今回は蒸し暑い梅雨に懸念される猫の体調トラブルや、梅雨期間において、猫のためにできる快適な環境づくりをご紹介します。

高温は良くても多湿NG。ただし、過度なエアコンにも要注意を。

じめじめとした梅雨の時期が平均6週間ほど続く日本の環境は、人間だけでなく、猫にとってもつらい時期なのです。じゃあ、エアコンをつけよう!…と、ちょっと待って!!実は、エアコンの人口的な冷気、これも猫は苦手なんです。むしろ、梅雨のじめじめより、エアコンの冷気の方が苦手だとも言われています。なぜなら、猫は私たち人間より、低いところを歩くため、下方に流れる冷気の影響を直に受けてしまうからです。エアコンの効き過ぎが、人間の喉などに好影響でないように、猫も呼吸器系などを痛めてしまう可能性があります。

もし、どうしても蒸し暑さに、我慢できなくなった際は、ドライ設定をし、風向きは上にし、風量を弱にするよう、心がけましょう。また、カビや細菌の繁殖を防ぐため、エアコンフィルターは、いつも以上に、こまめに掃除するようにしてくださいね!これらは、私たち人間にとっても、エアコンの弊害を受けないために、大切なことです。

カビや細菌、ノミ・ダニの繁殖に気をつけて!

梅雨の蒸し暑い季節は菌や害虫が繁殖しやすい季節でもあります。まず、カビや細菌に関して気をつけることは以下のとおり。

1.エサの食べ残しは、すぐに片付ける

梅雨 猫 
食べ残しをそのまま放置しておくと、菌が繁殖します。菌が繁殖した食べ残しを、猫が誤って食べてしまっては大変です。食べ残しを次の食事にしようとは考えないでくださね。水も梅雨の時期は、いつも以上にこまめに取り替え、容器も定期的に洗うようにしましょう。

2.猫のベット、おもちゃ、マットなどは日光などで消毒

梅雨 猫
猫が触れるものは、常に清潔を保ってあげましょう。大変ですが、このような心遣いの積み重ねで、猫の皮膚系や呼吸器系の病気を防ぐことができます。また、梅雨の時期から多くなり始める蚊にも注意です。蚊経由でフィラリアなどの寄生虫が体内に入り込んでしまう危険性もあります。蚊を寄せ付けないような工夫が必要です。

トイレやストレスのトラブルも

雨の日はストレスが溜まりやすい傾向があるため、爪とぎやおもちゃを増やすなど、ストレスや運動不足を解消できるような室内環境づくりを心がけましょう。人間にとっても、じめじめとして不快な梅雨の時期ですが、猫への配慮も怠らず、できるだけ快適な環境を追求してあげましょう。