愛犬のココロはしっかりと理解してあげたい、大切な家族だからこそ思うことです。犬は様々な行動で気持ちを伝えてくれています。耳の向きや動きもそのひとつ。愛犬の耳の向きに注目して愛犬とのコミュニケーションをさらに深いものにしていきましょう。
■ 犬が耳を後ろに伏せている時
犬はリラックスしている時は、耳を後ろに伏せたり、寝かせたりする状態になります。飼い主さんから撫でられて幸せな瞬間、もっと甘えたいと思う瞬間、耳だけでなく口元も緩んでいます。まるで、笑顔を作っているかのようにリラックスした表情になるでしょう。
しかし、耳を後ろに伏せている時は、いつも犬がリラックスしているというわけではありません。耳を後ろに伏せていながら、表情はとても緊張している場合があります。怖いことがあるなど不安な時も耳を後ろに伏せていることがあるのです。
耳が伏せている時であっても、口もとや、しっぽの振りなどを見て、愛犬の気持ちを理解してあげるようにしましょう。喜んでいる時は、さらに幸せに、不安がっている時は少しでも穏やかな気持ちになるように優しく声をかけてあげることが必要になります。
■ 犬の耳が垂れて伏し目がちな時
犬は、家族の気持ちにとても敏感です。また、自分自身がなんらかのストレスを受けている時も、悲しい表情をします。犬は表情豊かに悲しい気持ちや落ち込んでいる様子も伝えてくれるのです。そんな時、犬の耳は垂れているばかりでなく、目も伏し目がちになっています。
耳が下に垂れているか平らになっている、口も閉じていると犬は落ち込んでいることが多いものですが、元気がない、体調になんらかの異変があるという可能性もあります。悲しいことがあって落ち込んでいるのではなく、体調不良や体の傷みを訴えている場合もあるのです。
耳が垂れている犬は、まさにしょんぼりといった様子ですが、そのまま怒ってしまうこともあります。まずは愛犬が悲しんでいる原因を見つけ、気分転換をする、体調不良の場合はすぐに動物病院を受診するなど、愛犬の様子に注意するようにしましょう。
■ 犬が耳をピンと立てている時
犬は様々な物に対して、興味津々です。耳がピンと立った時、何か興味がある物に出会い、好奇心旺盛な犬にとっては楽しみや不安、様々な気持ちが混ざっている状態です。しかし、ここで注意しなくてはいけないことは、耳をピンとしながらも、突然の攻撃の準備をしている可能性もあるということです。耳が後ろに倒れてきた時は注意しましょう。
興味の対象として、ピンと立った耳が倒れ、怒りに代わる場合もあります。さらに、今度は耳が前に倒れて攻撃態勢になってしまうこともあります。その時は、すでに歯がむき出しになり、怒りの表情や攻撃的なうなりも出てきます。
散歩をしている時など、犬が耳をピンとしている時は、改めてリードをもつ手に注意を払い、犬の表情や様子をしっかり見るようにしましょう。攻撃的になる時は、早くその場から立ち去りましょう。
■ まとめ
犬の耳は、その時の気持ちをとてもよく表しています。犬は家族とのコミュニケーションをとても大切にするものです。だからこそ、犬の気持ちをしっかり読み取ってあげることが、愛犬との生活をさらに豊かにしてくれるものになるでしょう。
耳の動きひとつをとっても、愛犬はしっかりと気持ちを伝えています。言葉をしゃべることができない犬ですが、大切な気持ちを読み取るサインとして理解してあげることが大切だと思います。