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犬は食欲が旺盛な子が多いですね。飼い主さんが、食事をしている時に、そばに寄ってきて、まるで何ももらっていないかのように、つぶらな瞳で、じいっとあなたのことを見る…なんてことはありませんか?その瞳があんまりかわいいので、ついつい、お肉を分けたくなりますが、これって本当にいいことなのでしょうか?

■ 間食は、犬が太ってしまうもと

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食卓のテーブルから、ご飯を分けてあげることは、あまりいいことではありません。かわいそうだから、ちょっとくらいあげたっていいと思うかもしれません。けれども、あなたにとっての「ちょっと」は、犬にとっては「ちょっと」じゃなかったりします。犬はあなたより、ずっと身体が小さい動物。あなたが「ちょっと」だと思ってあげても、実は犬にとっては「十分すぎる」量だったりします。

食卓から分けてもらうご飯は、言ってみれば、犬にとっては、間食。自分のご飯以外のものですから、間食以外の何物でもありません。間食が多くなれば、当然、太ります。太ると、糖尿病にかかる危険も高くなりますし、重い身体を支えるために足が悪くなってしまうこともあります。腰も悪くなる危険があり、身体に悪いことばかりです。太ってしまい、身体が悪くなって苦しむのは、わんちゃんです。わんちゃんの健康のためにも、あなたがしっかりと食事管理をし、情にほだされて、間食をあげすぎないように注意しましょう。

■ 食卓のテーブルから、食べ物はあげないこと

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理想としては、食卓のテーブルから、食べ物はあげないほうがいいでしょう。犬が欲しがっても、知らんふりをするのです。これには、一番はじめのしつけが、肝心。犬とはじめて暮らすようになった時、犬がどんなにおねだりしても、犬のことは一切見ず、犬なんて目に入らないふりをして、冷静に食事を続けましょう。

犬は、どうしても、あなたの食べているものを分けてもらいたくて、家具に八つ当たりをするかもしれません。それでも、無視。吠えても、無視。うなっても、無視。ここで根気よく知らんふりできるかどうかが、今後のしつけに、大きく影響します。根気よく知らんふりをしつづければ、犬はいつかはあきらめて、食卓を見向きもしなくなります。そうなれば、食事の時にしつこくおねだりされて、悩まされずにすむでしょう。

厳しすぎると思うかもしれません。でも、これが犬のためです。食卓のテーブルから、ご飯がもらえるものと思い込んだら、犬は、食卓のテーブルにはりついて、もらえるまで、辛抱強く、ねばりつづけるでしょう。そうして、もらえるか、もらえないかとイライラする方が、犬にはストレスになるのです。なので、はじめから食卓のものは犬の食べるものじゃないと、はっきりわからせてあげることが大切だと思います。

■ 何でももらう習慣は、病気の時に悲劇を生む

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食卓の食事を何でももらう習慣をつけてしまうと、病気の時に困ります。例えば、お年寄りになって、腎臓の病気にかかってしまった時、腎臓に負担のかかるものは、一切食べることができなくなります。今まで、当たり前のようにもらっていたものが、食べられなくなってしまうなんて、これは、犬にとって、まさしく悲劇でしょう。一度、その味を知ってしまうと、もらえないことにストレスを感じます。やはり、食卓から、お肉をふるまう習慣はつけない方がよいでしょう。

■ まとめ

愛犬につぶらな瞳で見つめられると、ついつい、お肉の一切れや二切れをあげたくなる…その気持ちはわかりますが、グッとがまん。愛犬は欲しい、欲しいと、際限がありません。ですから、飼い主さんが、しっかり体調管理をしてあげましょう。それが、愛犬にとっての本当の幸せと健康につながると思います。