動物病院が嫌いな犬は多いです。しかし、愛犬を動物病院へ連れていかなければならないことは、いくら健康であっても年に数回はあるでしょう。ワクチン接種や定期的な健康診断は、犬が健康に長生きするために必要です。愛犬を病院嫌いから克服する方法をご紹介いたします。
なぜ犬は病院を怖がるのか
そもそも、犬はなぜ動物病院を怖がるのでしょうか。それは、動物病院で何らかのトラウマになってしまった可能性があります。それもそのはず、犬が初めて行った場所で、知らない人たちに囲まれて、身体を抑え込まれたりしたら、どんな犬でも怖がってしまうでしょう。
一度動物病院を怖がってしまったら、キャリーバッグや外出自体も嫌がる可能性が出てきます。そうならないように、動物病院でのトラウマは早めに克服してあげると良いでしょう。
動物病院へ行く前のルーティーンをしない
愛犬を動物病院へ連れていく前に、飼い主が必ず行うことがあると思います。キャリーバッグの用意や、診察券の確認等をしているでしょう。犬はそういった行動に対して敏感に反応します。散歩に行く前に、リードを用意して、上着を着たりすると、犬は楽しそうにします。
それと同じく、病院へ行く前に決まった行動をしてしまうと、犬は動物病院へ連れていかれると察知するでしょう。そのため、キャリーバッグ等の用意は、急に行うのではなく、なるべく事前に用意することをおすすめします。
いつもの散歩道を利用する
行きつけの動物病院は、車で行っていますか?その場合は、日頃から愛犬に車を慣れさせる必要があります。一緒にドライブに行ったりして、車に乗るときは必ず動物病院、ということを認識させないようにすると良いでしょう。家の近所に動物病院がある場合は、なるべくいつもと同じ散歩道から行くようにしましょう。
動物病院に行くときにしか使用しないルートで病院へ向かうと、犬は察知して歩くこと自体を嫌がるようになってしまいます。もしも、どうしてもその道を通らないと動物病院へ行けないときには、愛犬を思い切り褒めながら歩きましょう。犬は褒められることが大好きであるため、歩くことを抵抗することはなくなると思います。
病院の中で都度褒める
これが、愛犬が病院嫌いにならないようにする、一番大事な点です。犬が病院嫌いであるのは、良いことがひとつもないから。犬は楽しいことが大好きな動物です。
そのため、愛犬の病院嫌いを克服するには、病院が楽しい場所であると認識させることが必要になります。まず、病院へ着いたら、思い切り褒めてあげましょう。このとき、愛犬の好きなおやつを与えても良いでしょう。
そして、病院内に入ったら、また褒めてあげます。きちんと診察室に入ることが出来たら、また褒めましょう。診察台に上がったときにも褒めてあげます。
出来れば、獣医師や看護師にも協力をしてもらい、愛犬を精一杯おもてなししてあげます。これを繰り返し行うことで、愛犬は「動物病院は嫌なことばかりではない。むしろ褒められるから楽しい場所だ」と理解するようになり、今後動物病院へ行くときは、喜んで向かうようになるでしょう。
まとめ
愛犬の病院嫌いを克服するのは、すぐには出来ることではないでしょう。しかし、上記のことをしっかりと行うことで、愛犬はだんだん病院に対して嫌悪感を抱くことは少なくなります。犬が動物病院で緊張してしまうと、診察がスムーズにいかなくなってしまいます。それでは愛犬にとってさらなるストレスになってしまい、悪循環です。
そのため、愛犬に動物病院は楽しい場所だと理解させ、診察をスムーズに行うことが出来るようにすると、今後は飼い主、犬ともに楽に生活が出来るでしょう。