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散歩中に「なんでうちの犬はこんなにもおしっこをするんだろう?」と思ったことはありませんか?オスのマーキングの行動自体は知っていても、なかなかマーキングをする理由まではご存じないと思います。今回は、オス犬のマーキングの理由についてご説明いたします。

■ 自分の縄張りを主張している

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愛犬のマーキング行動を、まじまじと見たことはありますか?実際は、ただ単にそこら中にマーキングをしているだけと思うかもしれません。しかし、愛犬のマーキングをよく観察してみると、ほかの犬がマーキングをした場所と同じ部分にマーキングをしていることがわかります。ご存じの人は多いでしょうが、オス犬のマーキング行動は、自分の縄張りを主張しているといった理由から起こる行動です。

オス犬はいたるところにマーキングをし、自分の縄張りをほかの犬に主張しているのです。また、ほかの犬はマーキングをした部分よりも高い位置にマーキングをしている犬が多く、その理由としては「君よりも自分のほうが大きいんだぞ」という、身体が大きいことをアピールしているためです。また、高い位置にマーキングをすると、ほかの犬もニオイを嗅ぎやすいためといった理由もあります。

■ 自己紹介をしている

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オス犬がマーキングをする理由として、ほかの犬に対する自己紹介といった意味も込められています。犬同士、初めて会うとお互いのお尻のニオイを嗅ぎ合ったりすることがあります。この行動もお互いのニオイを嗅ぐことによる自己紹介ですが、マーキングにも同じような効果があります。

犬は人よりも嗅覚が優れており、ほかの犬のニオイを嗅ぐだけで大体の年齢や性別、体調等を知ることができます。そのため、いたるところにマーキングをすることで、「このあたりには、こんな犬が散歩のルートとして歩いています」という自己紹介的な意味を込めてマーキングをしているのです。

■ 室内でマーキングをするのは?

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オス犬を一緒に暮らしていると、一度は悩む問題である排泄。メス犬であれば足を上げずに排尿をするため、部屋が汚れることは少ないでしょうが、オス犬の場合、足を上げて壁に向けて排尿をするため、壁や床等が汚れることが多いです。

オス犬でも、個体によっては室内では足を上げずに排尿をすることもあります。このようなオス犬の室内での排尿の悩みが多いのが現実です。オス犬が室内でマーキングをするのも、縄張り意識が関係しています。犬は本来群れで行動する動物であり、絶対的なリーダーがいて成り立ちます。

そこで、飼い主が絶対的なリーダーになれていないと、オス犬は自らがリーダーになったつもりで、部屋中にマーキングを行ってしまいます。愛犬への愛情は与えなければなりませんが、甘やかすのは良くありません。行ってはいけないことの区別をしっかりと行い、愛犬とのルールを明確にすることで、愛犬は飼い主を信頼し、徐々に室内でのマーキングも減っていくでしょう。

■ 構ってほしい

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今まで室内でマーキングをしなかったオス犬が、突然マーキングを行うことがあります。そのオス犬は、ストレスが溜まっている可能性があります。しっかりと散歩に連れていったり、構ってあげたりしていますか?何か家庭で環境の変化はありませんでしたか?

もしかしたら愛犬は、あなたに構ってほしくてわざとマーキングをしているのかもしれません。またストレスは万病の元です。ストレス行動を見つけた場合は、しっかりとケアしてあげる必要があります。日頃から愛犬を構ってあげるようにすると良いでしょう。

■ まとめ

オス犬のマーキング行動には、様々な理由があるのを、おわかりいただけたかと思います。マーキングをする理由がわかると、むやみに愛犬を叱ったりしなくてもよくなるかもしれません。マーキングの理由を理解することで、愛犬の考えも理解できるようになるでしょう。