愛犬を散歩中、ドッグランで愛犬を遊ばせている最中、よく見かける行動といえば、犬同士ニオイをかぎ続ける行為。そもそもこれは何の意味があるのでしょうか?また、なぜわざわざお尻のニオイをかぐことが多いのでしょうか?犬が犬をかぎ続ける行為についてご説明いたします。
自己紹介をしている
犬は人よりも嗅覚が100万倍、1億倍優れているという話もあるほど、嗅覚が優れています。匂いには、その個体の情報が多く含まれており、そのため、相手の犬のニオイをかぐことで、相手の性別や年齢、体調等の情報を収集しているのです。
初めて会う犬同士がニオイをかぎ続けるのは、自己紹介という意味があります。お互いに敵意がないようであれば、そっとしておいてあげましょう。
なぜお尻のニオイをかぐの?
犬の肛門付近には、肛門腺という部分があります。トリミングサロンへ犬を預ける人は、聞いたことのある響きでしょう。肛門腺から発するニオイは、人がかいだら強烈なニオイですが、犬にとって肛門腺のニオイは相手のことを知る上で貴重な情報源になります。
肛門腺付近のニオイをかぐのは、より相手のことを知ろうとしている表れです。決して汚いことをしているわけではないため、こちらも無理にやめさせようとせずに、放っておくのが正解です。
匂いで会話をしている?
犬は、お互いのニオイをかぐことで会話をしています。犬の嗅覚は、相手のニオイを嗅ぐだけで最近出産をしたことや、病気にかかっていること等がわかってしまいます。そのため、犬にとって犬のニオイをかぎ続けることは、とても大事な行為なのです。
臆病な犬ほど相手のニオイをかぎ続ける
臆病な犬は相手の犬のニオイをほかの犬よりもかぎ続けます。これは、不安の表れであり、相手のことをよく知った上でないとコミュニケーションがとりづらいと考えているためです。
逆に、誰でも仲良く遊ぶことができる犬は、相手がニオイをかぎやすいように、尻尾を立ててじっとしていることが多いです。犬の性格によっても、ニオイをかぎ続ける時間に違いが出ます。
お尻以外にもニオイをかぐことがある
犬は犬のお尻以外にも、耳や頭部のニオイをかぐことがあります。これも挨拶と同じ意味をもっています。犬の嗅覚は相手の体調もわかるため、しつこく耳をかいでいるようであれば、もしかしたら耳に何らかの異常があり、ニオイを発しているのかもしれません。
散歩中に知らない犬と出会った場合
散歩中に知らない犬と出会うことは多くあるでしょう。その際、相手がよほど攻撃的な態度をとっていなければ、お互いのニオイをかがせても良いでしょう。しかし、喧嘩にならないように注意して見守る必要があります。
ここでひとつ注意しておきたいことがあります。散歩中に犬同士のニオイをかがせる場合、リードを張った状態にはしないことをおすすめします。犬はリードによって首が締まった状態が続くと興奮してしまう恐れがあり、喧嘩に発展してしまう可能性があります。
そのため、リードをつけながら犬同士のニオイをかがせる際には、注意しながらリードを緩ませておくようにしましょう。
また、愛犬のしつけがしっかりとできていると自信がある人で、人見知りの犬に出会った場合には、愛犬を座らせた状態で待ての姿勢をしてあげましょう。そうすることで、人見知りの犬でも愛犬のニオイをゆっくりとかぐことができるため、仲良しになる近道になるでしょう。
まとめ
基本的には犬は嗅覚を頼りに行動をする動物であるため、人に対してもニオイをかぎ続けようとします。犬が興味をもってニオイをかぎ続けるときには、危険物でない限りは見守ってあげるのが愛犬のためになるでしょう。