ワンちゃんがリードなしで自由に遊びまわることのできるドッグラン。最近は、都会でもその数が増えてきて、愛犬家にとっては何ともうれしい環境が整いつつあります。しかし、中にはルールとマナーを把握していない飼い主さんがいることで、混乱や他のワンちゃんとのトラブルの原因になることも。ワンちゃんにも、飼い主さんにとっても、ドッグランを楽しく気持ちよく使っていただくために、気をつけるべきポイントをおまとめいたします。

■必要な事前準備とは?

ドッグランデビューするためには、いくつかしておかなければならない準備があります。

1)まず、基本的なしつけをしっかりと覚えさせておくこと。
「待て」「おいで」「ダメ」など、ワンちゃんが突然パニックになってもしっかりと指示に従って動くためには、基本的なしつけが不可欠です。

2)予防接種を済ませておくこと。
不特定多数の他のワンちゃんと触れ合うドッグランでは、狂犬病等の予防接種を済ませておくことが必須となります。施設によっては接種済票の提示を求められる場合もあるので、ドッグランには必ず持っていくようにしましょう。

3)他のワンちゃんとの触れ合いに慣らしておくこと。
人間と同じで、一緒に遊んだことの無いワンちゃんが多くいる環境は、慣れていないととてもストレスがかかるものです。普段の散歩や生活から、積極的に他のワンちゃんと触れ合う機会を多く取っておきましょう。こうする事で、飼い主さん同士の交流にもつながりますね!

■遊ばせている最中のマナーとは?

いざドッグランへ!と、その前に、ドッグラン使用中に、飼い主さんが気を付けなければいけないことがありますので、確認しておきましょう。

1)ドッグランに入る時は、いきなりリードを離さず少し一緒に歩いてあげることが、とても大切です。広いスペースを見たワンちゃんは興奮状態となり、突然走り出してしまうこともあります。最初は、助走の意味も込めて、一緒に歩いてあげましょう。

2)その後に飼い主さんが気を付けるべきことは、自分の犬から目を離さないということです。自由な環境だからといって放ったらかしにしていては、もし何かあった時に、トラブルを悪化させる原因となってしまいます。少し目を離した隙に、他のワンちゃんとケンカを始めていたり、排せつをしてしまうかもしれません。ドッグランでは、ご自分のワンちゃんの行動をいつも見守っていてあげましょう!

3)他のワンちゃんと交流している場合、その飼い主さんに一言声をかけておきましょう。そうすることで万が一トラブルが起きた時には、協力して対処できるようになるほか、飼い主さん同士の交流にもつながります。お互いが気持ちよく、楽しく使っていきたいですね!

■その他に気を付けるべきことは?

ドッグラン利用の際には、以下の点にも気を配る必要があります。

1)入場の前に排せつを済ませ、もし中でしてしまった場合はきちんと処理をしておきましょう。当然のことですが、公共のスペースであるということを忘れてはいけません。

2)発情中の雌は入場させないこと。もしパンツを履いていても雄は匂いでわかってしまうので、トラブルを防ぐためにも利用は避けましょう。

ドッグランは自由で開放的である分、きちんとマナーやルールを守らないと他の多くの人やワンちゃんに迷惑をかける結果となってしまいます。そうならないためにも、以上のことに気を付けて、ドッグランを楽しんでください!