愛猫の目からある日、涙が。人間の心理からすると、「何か悲しいことでもあったのかしら」と不安になりますね。しかしながら、猫は人間のように悲しくて涙を流すということはありません。では、猫の涙はいったい何を表しているのでしょう。
■ 猫の涙から疑うべき病気
猫が涙を流していたら、病気の可能性を疑う必要があります。注意して観察するようにしましょう。次のような病気が考えられます。
まずは結膜炎。空気中のホコリに含まれる細菌やウイルスが原因でなる病気です。涙のほか、鼻水やくしゃみ、目やにという症状が見られたらすぐに病院へ連れて行きましょう。数日間の抗生物質の点眼などの治療をする可能性があります。
また、角膜炎の可能性も考えられます。角膜炎は、ホコリなどの細菌が目の傷から入り発症します。こちらの病気は、涙のほか、光をまぶしがる素振りをみせたら疑ってみてください。軽度であれば、結膜炎同様、点眼により治すことができます。
猫ちゃんが常に涙を流している場合、流涙症の可能性が。遺伝的欠陥か後天的感染によるもので、涙が涙菅につまり涙が止まらなくなってしまう病気です。できるだけ早く病院に連れて行きましょう。
■ 猫が涙を流していたらどうしたら?
猫の目から涙が出ていたら病院につれていくまでの間、どのようにケアしてあげれば良いでしょうか。涙や目やにはこまめにふき取ってあげ、目の周りを清潔に保ってあげましょう。人間の指をつかって目やにをとると、目に細菌が入ってしまう可能性がありますので、湿らせたコットンやガーゼなどで拭き取りましょう。ただし、目の炎症がひどい場合には無理に拭き取らないようにしましょうね。
■ どうすれば目の病気を予防できるのか
さて、普段からどのようなことに気をつければ、「猫の涙」を防ぐことができるのでしょうか。まず、「室内環境を清潔に保つこと」です。目の病気の多くは、ホコリが原因です。猫の目に炎症を起こさないために普段からホコリのない清潔な室内を保ちましょう。
それから、猫の目を定期的にぬるま湯で洗ってあげましょう。もし、猫の目に異物が混入していた場合、ぬるま湯で洗い流すことで目を清潔に保ち、病気の発症を防ぐことができます。それから、ワクチン接種を行うことも病気の予防に役立ちます。細菌・ウイルスの感染をワクチンによって防ぐことができます。
■ まとめ
いかがでしたか。猫の涙は猫からのSOSだったのですね。猫の涙から疑うべき病気はこんなにもたくさんあります。手遅れにならないように、猫ちゃんをよく観察し、早めに病院に連れて行くようにしましょう。目やにや涙ので具合によっては、すぐに病院に行くべきか悩む場合もあると思いますが、その際は、web上の相談できるサービスがありますので、そういったサービスの利用を検討してみることをオススメします。