犬が好きな子供はたくさんいます。小さいうちから、動物と慣れ親しむことは大変いいことですが、どの犬も子供と仲良くなれるわけではありません。大人にはお利口さんの犬でも、小さい子供に対しては、突然吠えてしまうことがあります。なぜ、犬は、小さい子供に吠えてしまうのでしょうか。
理由1 : まっすぐに目を見つめられると、犬は攻撃したくなる
小さい子供は、犬と目線の高さが同じです。どうしても、犬のことをまっすぐ、じいっと見つめてしまう位置になってしまいます。ところが、犬は、まっすぐ目を見つめられるのが、とても苦手です。犬同士でも、まっすぐ目を見つめあう場合があります。
ですが、その次の瞬間、その犬達は、互いに猛烈な勢いで吠えあい、ケンカをはじめます。まっすぐ目を見つめるということは、犬の世界では、威嚇のしるしにあたるようなのです。ですから、小さい子供に、まっすぐ目を見つめられると、犬は、威嚇されていると勘違いしてしまいます。そこで、吠えてしまうというわけです。
犬を正面から、まっすぐに見つめないように、子どもに注意しましょう。横や、後ろから見る方が安全です。もし、あなたの子どもが犬にほえられたら、子どもの目線を別のところにうつし、遠くに移動しましょう。そうすることで、吠え止む可能性があります。
理由2 : 落ち着きのない子どもは、犬を不安にさせる
大人しいお子さんももちろんいますが、子どもは大抵落ち着きがないものです。突然、ワーッと叫び声をあげたり、走り出したりします。ところが、犬というものは、突然大きな声を出されると、とても不安になってしまうようなのです。犬は不安になると、吠えてしまうことがあります。ですから、犬のまわりでは、静かにふるまうように、子どもに注意する必要があるでしょう。
また、子供は犬のしっぽを引っ張ったり、大きな葉っぱで犬を叩いてみたり、耳をめくってみたり、いきなりギュウッと抱きしめてみたりと、大人ならしないようなことを、平気でしてしまいます。ぬいぐるみならば、何をしてもいいでしょうが、犬は生き物。何をされてもいいというわけではありません。気に入らないことをされると、犬は自分を守るため、吠えてしまうでしょう。犬の嫌がることはやめるように、子供にきちんと教えることが大切です。
理由3 : いきなりなでられると、不安になる犬もいる
小さい子供は、いきなり手を伸ばして、犬をなでようとすることがあります。人や子どもに慣れた犬なら、突然なでられても平気ですが、子供に慣れていない犬の場合は、突然なでられると、ビクッと怖くなってしまい、吠えてしまうこともあります。ですから、まずは、その犬の飼い主さんに、子供がなでても安全かどうか確認しましょう。
また、子供が一人だったら平気な犬でも、大勢の子供に取り囲まれると、不安になってしまうということもあります。しかも、たくさんの子供が、四方八方から手を伸ばしてくると、犬は怖くなってしまい、思わず、吠えてしまうということもあるでしょう。大勢でグルッと取り囲んでいっせいになでようとせず、なでる順番を決めた方が賢明かもしれません。
まとめ
子供と犬がふれあうことは、素晴らしいことです。ですから、子供には、犬と触れ合う時のルールをしっかり教えてあげましょう。子供たちがルールを守ることで、犬の方も、不安がなくなり、子供は怖いものじゃないと覚えるようになるでしょう。子供と犬が仲良くするためには、大人がしっかりとフォローしてあげることが大切ですね。