「くしゅん!」愛犬が突然のくしゃみ。人間にとってくしゃみが病気の症状であるように、一見かわいいなとだけ思ってしまう犬のくしゃみも病気の症状の一つである可能性があるのです。今回は、くしゃみを症状とする犬の病気についてご紹介します。
愛犬のくしゃみから疑うべき病気
愛犬がくしゃみをしたら、どのような病気の疑いがあるのでしょうか。くしゃみだけで病気ができるわけではなく、他の症状と合わせて推測する必要があります。ここでは3つの病気とその症状をご紹介します。
鼻炎
症状:くしゃみ、鼻水
風邪のような症状をみせます。放っておくと蓄膿症等になりかねないので早めにケアしてあげましょう。
歯周病
症状:くしゃみ、口臭、食欲不振、鼻水
歯周病とくしゃみが関係しているというのは、なかなか気づきづらいのではないでしょうか。歯周病の進行によって鼻腔に穴が開き鼻腔炎が引き起こされることで、くしゃみの症状がでる可能性があります。
ケンネルコフ
症状:乾いた咳やくしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振など
ケンネルコフ、という病名を初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。免疫力の弱い子犬がかかりやすい病気で、犬伝染性気管気管支炎ともいう強い呼吸器疾患のひとつです。他の病気も同時に発症すると、非常に危険ですので、疑いがある場合は、病院に連れて行きましょう。
今回ご紹介した病気はほんの一例で、くしゃみを症状とする病気は、まだまだたくさんあります。どのような病気か判断しづらいことが多いと思いますので、症状を把握したらできるだけ早く病院に連れて行き、医師の診断を受けるのが良いでしょう。
病気ではない場合も
ここまで、くしゃみを症状とする犬の病気について紹介してきましたが、病気の症状以外で、くしゃみを発症することもあります。犬は非常に鼻が敏感な動物であることはよく知られていますよね。突然の匂いや気温の変化など、鼻の粘膜への刺激によってくしゃみがでることがあります。また、花粉やノミなどのアレルギーによってくしゃみが引き起こされていることもあります。その可能性があるときは、原因となるものを除去してあげましょう。
長期休暇中に、症状が悪化した場合はどうする?
お盆や年末年始などの、長期休暇の場合、動物病院の多くが営業をお休みしています。救急で対応してくれる動物病院はあるものの、遠かったり混み合っていて、連れていけない場合もあります。犬に限らずペットの病気は、症状が出てきた時には、容態がかなり悪化していることが多いため、病院は急いで行かなければいけません。何かあった時のために、先に準備しておくことが大切です。
ー病院をリストアップ
まずは飼い主さんが慌てず、落ち着いて行動すること。そのためにも、平常時に近場の動物病院をリストアップしておきましょう。控えておいた動物病院に電話で連絡を取り、速やかに病院へ連れて行きましょう。
ー冷静にペットの様子を記録を
このとき、ペットが体調不良の様子をきちんと獣医師さんに伝えるため、できるかぎり動画や写真で記憶をとりましょう。スマホでビデオ撮影をしておくと、獣医師さんは一見して病状を把握できるので、病院へ向かうまでの時間に、用意しておくと診察がスムーズになります。
ー獣医師に相談できるwebサービスの活用
また、ペットの病状を動画で診察してくれるwebサービスがあります。休暇前に、事前に登録をしておき、専門の獣医師に相談できる環境を作っておきましょう。何かがおこっ他時に、心強い味方になります。
いかがでしたか。「たかがくしゃみ、されどくしゃみ」。愛犬がくしゃみをしたら、いつもよりも気にかけてあげることで、大病から愛犬を守ってあげましょう。寒い日が続きますので、愛犬も飼い主さんも体調管理に十分気をつけて、寒い冬を乗り切ってくださいね。