gray kittens in carrying case
猫を飼っている人にとって、年末の長期休暇時の悩み事といえば、休み中、愛猫をどうするかについてでしょう。遠方に帰省する人や旅行に行く人にとって、悩やましい問題です。そんな時、選択肢の一つになるのが、愛猫を連れての帰省。往復の交通機関はどうする?移動中おとなしくしてくれるのか?連れて行くときの持ち物は?…など、疑問や不安があれこれとわいてきますよね。年末目前の今、猫連れ帰省のノウハウをお伝えします。

おすすめの交通手段は車か電車

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犬と違い、猫は基本的に環境の変化を非常に嫌がります。特に、完全室内飼いの場合、恐怖心が大きくなるとパニックになって脱走しようとすることもあるので、できれば家族だけが乗った自家用車での帰省がおすすめです。

公共交通機関を使う場合は、なるべく電車を使うようにしましょう。猫は不安を感じるとニャーニャー鳴くことがありますが、そんなときに周囲の目が気になってもバスでは逃げ場がありません。その点、電車なら車両を移動したり、落ち着くまで席を立ったりすることができます。

ただ、猫の中には乗り物酔いがひどかったり、環境の変化への順応が著しく苦手な子もいます。そうした猫の場合は、かかりつけの動物病院のペットホテルに預けるか、ペットシッターに世話を頼むことも選択肢に入れると良いでしょう。

車で帰省する際のポイント

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普段と違う環境に置かれてナーバスになっている猫は、予測のつかない行動に出ることがあります。知らない土地で猫が脱走してしまうと、探し出す苦労は並大抵のものではありません。車のドアや窓を開けるときは、必ず猫をキャリーバッグに入れてからにしてください。

また、車中でも常にハーネスとリードを付けて猫が動ける範囲を制限しましょう。また、運転者一人の場合も、同乗者がいる場合も、猫は常にキャリーバッグに入れておくようにしましょう。運転中に、猫が足元などに潜り込むと非常に危険です。

猫用トイレは後部座席の足元に設置し、パーキングエリアや駐車場で停止している時に、自由に行動させ、トイレも誘導するようにしましょう。車酔いする猫もいるので、食事はなるべく与えないほうが良いでしょう。

ただし、水は必ず与えてください。ペットボトルに入れた水とシリンジを持参し、車を停めたタイミングで2〜3時間に1回程度、シリンジで猫の口の横から水を流し込んで飲ませるようにしましょう。脱水症状の状態になると、危険ですので、水分補給は怠らないようにしてください。

電車で帰省する際のポイント

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キャリーバックから逃げ出さないように注意

電車に乗るときも、猫は必ずキャリーバッグに入れましょう。バッグは猫の全身が隠れ、入り口がきちんと閉まり脱走できないものを準備してください。

移動中のトイレは?

移動中は、キャリーバックから出すことは厳禁です。なので、トイレも我慢してもらうしかありません。中で排泄してしまったときのために、ペットシーツを敷いておくと安心です。

猫に運賃はかかる?

キャリーバッグの長さや重量に制限を設けている鉄道会社もありますが、猫ならほぼクリアできるサイズです。また、鉄道会社によっては「手回り品」として運賃がかかることがあるので、その場合は改札口で料金分の手回り品きっぷを購入してから乗車します。

乗車時のマナーは?

車内では他の乗客に迷惑をかけないよう十分に配慮し、猫を入れたキャリーバッグは胸元に抱えるか足元に置きましょう。むやみに猫の顔を出させるのは周囲にとっても猫にとっても良くありません。あまりに大きな声で鳴き続けるときはデッキなどに移動するなどして落ち着かせましょう。

帰省先に着いたら

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帰省先に着いたら、まず、猫用の簡易トイレ(折りたためるもの)とトイレ砂を準備してあげましょう。その際、自宅から猫のおしっこのついた砂を持って行ってあげると、安心してトイレをするようになります。移動中、我慢していることも多いので、素早くトイレは準備してあげてくださいね。

まとめ

年末年始は、家族と過ごす大切な時間。だからこそ、飼い主さんとしては家族の一員である愛猫も連れて帰省したいものですよね。コツとルールさえ守れば、猫連れ帰省はそれほど難しくありません。脱走と愛猫の体調には特に気を配って、楽しい年末年始をお過ごしください。