もらってきたり、飼いはじめたばかりの子猫が、悲しそうににゃおにゃお鳴きつづけて、なかなか鳴きやまない場合がありますよね。一体どうしちゃったんだろうと不安になって、オロオロしてしまうものです。子猫はどうして、あんなに鳴きつづけるのでしょう。理由を知ることで、どう対処すればいいのかが、わかるかもしれません。
子猫にとって、新しいおうちは知らない世界
家にやってきたばかりの子猫は、とにかく不安でたまらなくて鳴いているという可能性があります。何しろ、子猫にとって新しいおうちは、初めてのことづくしです。知らない人によって、知らない場所にいきなり連れてこられたのです。「今日から、ここがあなたのおうちだからね」なんて言われても、子猫には理解できません。「どうしていつもの場所と違うのだろう」と不安で鳴きつづけているということは、十分考えられます。
もしも、あなたのもらってきた子猫が、今まで、親猫や兄弟猫と一緒に暮らしていたとしたら、心細くて鳴いている可能性もあります。けれども、数日過ごせば、必ず、慣れます。慣れるためにかかる時間は、猫によって違います。1日で慣れる子もいれば、1ヶ月かかる子もいます。子猫が新しいおうちと、新しい家族に慣れるまで、あせらずに見守ってあげることが肝心です。あの手この手で慣れさせようとすると、逆に不安に感じてしまうので、猫が自分から慣れて出てきてくれる日を、辛抱強く待ちましょう。
新しいおうちに慣れてもらうには
最初のうち、子猫が不安がって鳴いてしまうのは、仕方がありません。心配して、やたらとかまいすぎるよりも、まずは、あまり話しかけず、そっとしておいてあげることが大切でしょう。
まずは、子猫用のハウスの中に入れ、扉をしめてあげましょう。そして、一晩は、そっとそこに置いておいてあげてください。子猫はとてもかわいらしいので、ついつい、抱っこしたり、遊んであげたりしたくなりますが、それは、子猫が、新しい家に慣れた後のこと。
まずは、新しい家がどんな場所なのか。どんな匂いのする場所なのか。怖くない場所なのか。家族はどんな人たちなのか。子猫が確かめる時間を取ってあげましょう。
子猫を慣れさせるためにできることは?
今まで子猫がいた場所に関連した物を持って来てあげることも大事です。例えば、今まで、その子猫が使っていた毛布などを、ハウスに入れてあげるだけで、子猫は安心できます。また、あまり明るすぎる場所は落ち着けません。少し暗くしてあげる方がいいでしょう。
また、できれば、静かにしてあげてください。大きな物音は、子猫を驚かせてしまいます。新しい家も怖くないなっていうことがわかってくれば、じき、子猫は鳴かなくなります。そうなれば、ハウスから出してやり、遊んであげたりして、スキンシップをとりましょう。
病気の場合もあるので注意しよう
子猫が新しい家で鳴きつづける場合は、大抵、寂しいことが理由ですが、いろんな対策を打っても、鳴きやまない場合は、病気の可能性があります。体のどこかが痛いとか、耳が聞こえないとか、目が見えにくいとか、いろいろな理由により、ストレスがたまって鳴いている可能性もあります。時間が経っても鳴きやまない場合は、動物病院に相談してみましょう。適切な処置により、鳴きやむ可能性もあります。
大事な子猫が病気にかかっていたら、早めに対策を打ってあげたいと思いますよね。何かあったときのために、子猫を飼う前に、信頼できる動物病院を調べておくということも大切です。また、病気の可能性があっても、仕事や用事ですぐに病院にいけないこともありますね。そんなときは、自宅にいながら獣医師さんに相談できるwebサービスがありますので、活用を検討してみましょう。
まとめ
猫を飼うということは、とても大変なことです。おもちゃを買うのとはわけが違って、命をあずかるわけですから、責任も伴います。子猫を飼う前に、あらかじめ、猫について調べたり、専門書を読んだり、信頼できる獣医師や、専門家を探しておくということが大切です。鳴き続けている理由も一概に理由を特定することはできませんので、プロの意見を聞きながら、大切に育てていきたいですね。