愛犬が突然、自分にだけ吠えるようになってしまった…初めて犬を飼う方でも、長く犬と暮らしてきた人でも、心配になってしまうかもしれません。しかし、吠えるということは、愛犬があなたになんらかの意思表示をしている証拠です。まずは、その理由を探ってみましょう。
嫌なことを覚えている、ストレスを感じる
特定の人にだけ、吠えたり威嚇する理由のひとつとして、嫌な記憶がトラウマのようになっっていることが原因のひとつです。人間同様、犬も、恐怖心を感じたり、痛いことをされたという経験から、心に傷を負い、吠えてしまうということがあるのです。
例えば、動物病院やトリミングに行こうとすると、吠えてしまう場合があります。また、飼い主さんが爪切りをしようとしたり、ブラッシングをしようとしたら思いっきり吠えて、ついにはガブリと噛む行動に出てしまうこともあります。
日常生活で蓄積されたストレスが原因になる
ストレスから吠える行為は、日常生活の中で溜まってしまったストレスが原因で起こることもあります。コミュニケーションをとる時間や遊びの時間が少なかった、お散歩など運動の時間が少なかった、お留守番が長かったなど様々な理由がストレスとなり、吠えるという行為になってしまうのです。
テリトリー意識や興奮
飼い主さんが、ゆっくり過ごしていると、突然、愛犬が攻撃してくるなんていうこともあります。実は、犬にとってのテリトリーを飼い主さんが勝手に使っていることが原因かもしれません。もともと犬は、集団行動の中で、縄張りを大切に暮らしている生き物ですので、何かの拍子に、飼い主さんがテリトリーへの侵入にしたことを、怒ってしまったのかもしれません。
威嚇や攻撃、興奮の吠えは、リーダーを飼い主さんだと思っていれば、リーダーの指示に従うようになるので、吠えなくなります。しかし、そのためには、長いトレーニングやしつけの見直しが必要になることもあります。愛犬のパーソナルスペースを用意してあげると共に、普段からソファーなどにはあげないなど、毅然とした態度で接することが大切です。
遊びたくて吠える、興奮状態
遊びたくて思いっきり吠える、興奮状態になっている場合、まずは、飼い主さんが指示を出して、自分のもとに呼び寄せるようにしましょう。一旦冷静にしてから、遊ぶということが大切です。しかし、あまりに興奮するようであれば、無視をする必要があります。吠えても遊んでもらえないということを伝えるようにしましょう。
飼い主さんへの依存や分離不安
飼い主さんへの依存が強いと、飼い主さんが外出する気配を感じるだけで、必要以上に吠えてしまうことがあります。こうなった場合、分離不安の症状が現れています。ひとりになった瞬間、さらに長い時間吠え続けてしまうという行動につながります。
犬のしつけは、家族となったその時から始めることが大切です。犬にとっては寂しさや不安が勝っていても、人間と一緒に生活する以上、留守番は必要なこと。まずは、必ず帰ってくるということを理解させるためにも、少しずつトレーニングしましょう。
普段一緒に生活していても、依存関係になってしまうと、少し離れただけで思いっきり吠えてしまうことがあります。一緒に生活していても、どこかで別々の時間を作るなど、お互いの距離感を大切にしましょう。
まとめ
犬が吠える原因は、飼い主さんへ警戒や恐怖ストレスを訴えている場合、欲求がある場合、分離不安の場合など様々ですが、犬にとって安心できるリーダーがいれば、大声で吠えることも減っていくでしょう。大切なのは、理由を考え、飼い主さんが愛犬との関係を見直していくことです。