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「猫はこたつで丸くなる」というのは、よく知られている歌詞。実際に冬の猫は暖かい季節に比べて、運動量が減っていることが多く、肥満になりやすい季節でもあります。
なぜなら猫は、暖かい場所が大好きな動物。部屋の中で暖かいところを求めて移動し、一度お気に入りの場所を見つけたら、 ぬくぬくといつまでもじっとしています。その結果、カロリー消費ができずに、体重が増えてしまうことも…。皆さんのおうちの猫は大丈夫でしょうか?

■ 猫には夏毛と冬毛がある

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冬は猫が太りやすい季節だとご紹介しましたが、肥満になっていなくても、冬は猫が丸々太って見える季節なのです。猫の毛には、夏毛と冬毛があります。夏毛に変わる6〜8月には、すらっとスリムな体型に見える猫もいるのですが、夏毛に比べて、冬毛はふわふわとボリュームのある見た目になります。熱を逃さない毛に変わることで、冬の厳しい寒さから自分を守っているのです。

■ 加えて、冬は太りやすい季節

なあんだ、冬毛で太って見えるだけね、なんて安心する飼い主さん。でも油断は禁物です。人間と同じく、猫にとっても肥満は病気の原因になります。「まるまるした猫の方が可愛い」という意見も耳にしますが、猫に触れて、肥満になっているのかどうかチェックしてみましょう。

☑︎ 猫を上から見る

肋骨の後ろ(ウエスト)にくびれはあるか?

☑︎ 猫を横から見る

お腹がたるんで見えるか?
体がまるみを帯びているか?
足が短くなった印象はないか?

☑︎ 触ってみる

肋骨や筋肉が触って確認できるか?
全体が脂肪に覆われてムチムチしていないか?

ポイントは肋骨。肋骨が触って確認できない場合には肥満を疑ってください。お腹が膨らんでいるのは、肥満の他に妊娠が原因の場合もあります。判断がつかなければ獣医師さんを頼りましょう。

肥満から起こる病気には、糖尿病、皮膚炎、関節炎、尿結石、心臓病などがあります。
大事な猫が病気にならないためにも、定期的な体重チエックや触っての確認をおこなってみてください。

■ 冬の季節、猫に良い環境づくり

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猫は冬の寒さが大嫌い。飼い主さんとしては猫の居住環境はなるべく暖かくしてあげたいですが、過度に暖かくし過ぎても猫の体調を崩すことにつながります。
暖房が効きすぎると、水分不足から脱水症状を起こす猫もいます。暖房温度は猫にとっての適温に設定しましょう。
適温は、猫の種類によっても多少違いがありますが、だいたい温度20~28℃、湿度50~60%です。

さらに、部屋全体を温めるのではなく、涼しい場所・暖かい場所をつくって猫が自分で移動することで体温調節ができるお部屋が理想です。
お部屋を閉めたままにしてしまう季節でもあるので、1日に数回は喚起をする事も忘れないようにしましょう。

もう一つチエックしたいのは、猫のトイレです。猫は寒いと動きたくなくなって、トイレを我慢してしまうことがあります。そのため、トイレの場所も寒い玄関におくのではなく、お風呂場に変えてあげるなど、工夫してあげましょう。可能であれば、1ヶ所だけではなく2~3ヶ所つくることで、排泄をしてくれるようになります。

この他、室内で運動出来る環境を作ってあげることも、冬の肥満対策になります。理想でいうと、キャットタワーなどを用意し、上下運動できる環境をつくってあげると自然と動き回るようになります。

■ 肥満を招く食事について

猫の好きな食べ物ばかり与えてはいませんか?
冬の寒さで丸くなってばかりいる猫を、「食欲がない」と心配した飼い主さんが、カロリーや栄養を気にせずご飯やおやつを与えてしまうことも、肥満を招く原因のひとつ。冬に丸くなっているのは、食欲がないわけではないので、むやみにおやつをあげないように、心がけましょう。食事の量は体重に大きく影響します。欲しがるままに食事やおやつをあげたり、いつまでもフードを出しっぱなしにしておいたり、ごほうびとしておやつを何度もあげたりすることは絶対にやめましょう。一日に必要なカロリーを計算して、食事の量をコントロールしてあげることが重要です。

■ まとめ

冬に猫がまるまる見えて、太ったかなと感じたら、一度肥満を疑って体形・食事・元気度などをチェックしてみてください。暖かい場所から一日中動かない事が無いように気を配りましょう。また、元気がなく丸まって震えている場合などは、病気の可能性も疑うことが必要です。