出かけるタイミングになって、服やカバンに大量のペットの毛がついていた…という経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか?ペットを飼われている方であれば、ペットの抜け毛に関する悩みは非常に多いですよね。ペットを飼っている家庭の悩みNo.1である抜け毛の問題を解決できる方法をご紹介します。
■気になる抜け毛の時期って?
ペットの毛は、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)という2種類の毛で構成されています。オーバーコートは皮膚を保護する役割、アンダーコートは保湿性に優れ、体温調節の役割を果たす役割を担っています。これらの2種類の毛を持つペットは、アンダーコートの毛の量を調整することで、気温の変化に対応できるようになっており、毛の量が調節されるようになっています。
また、1種類しか毛を持たないシングルコートというペットも存在しますが、シングルコートも、2種類の毛を持つペットや人間と同様に日々生え替わっているため、抜け毛の悩みが全くないということではありません。
つまり、生え替わりの抜け毛は、季節を問わず年中存在するわけです。多い時期は、体温調節のためのアンダーコートが抜けやすい季節の変わり目であり、特に春と秋に抜け毛の量が多くなると言えるでしょう。言い換えれば、体温を調整し、夏や冬を快適に過ごすために、換毛によってペットも衣替えをしているのです。
■抜け毛による悩みを減らすには?
ペットにとって毛が抜けることは、必要なことですが、それでも飼い主さんにとって悩ましいペットの抜け毛問題。抜け落ちてしまう前にどうにか対策することはできないのでしょうか?
ブラッシング
一つはブラッシング。抜けかけの毛を取り除いてあげることによって、落ちる毛を少なくします。ブラッシングによる毛の浮遊が気になる場合、直前にペットの体を濡れタオルで軽く拭き、毛を湿らせるのもいいでしょう。
シャンプー
さらに、シャンプーすることも、効果覿面の抜け毛対策です。一気に古い毛を取り除くことが出来ます。シャンプー剤は必ずペット用を用いましょう。猫は元来、水で体が濡れるのが苦手な動物です。シャンプーをしすぎるとストレスで禿げる可能性もあるので、猫の様子を見ながら、シャンプーの頻度を考えるようにしましょう。
濡れたタオルで体をふく
そして、ブラッシングとシャンプー、どちらも嫌がるペットは、濡れたタオルで全身を拭くだけでも、効果があります。
■飼い主のためだけではなく、猫のためにも抜け毛対策を
このように、お伝えしてきた抜け毛対策は飼い主のためのもののように思われがちですが、実際はペットのためにもなるのです。抜け毛をそのままにしておくと、毛づくろいの際に(特に猫)体内に入る抜け毛が多くなり、毛玉を吐いてしまいます。毛玉を吐くという行為は猫にとって当然のようですが実は負担がかかっているそう。抜け毛をしっかりケアして、人間にもペットにとっても快適な環境を整えましょう。
■抜けた毛の対策方法
抜け毛が、空気中に舞うのを防ぐための方法をお伝えしてきましたが、どうしても、ある程度の毛は抜け落ちてしまいます。部屋がフローリングの場合は床にスプレーして掃除すると、抜け毛がからまりやすくなり、掃除も楽になります。また、掃除機をかけた後、セーム革を水で濡らしてから、さっと拭くのもいいでしょう。カーペットや絨毯に絡みついた抜け毛の場合、ラバーブラシが効果的です。毛を集めやすく、抜け毛をしっかりキャッチしてくれます。空間全体への対策としては、空気清浄機を活用することが考えられます。その場合、清浄機内部に毛が溜まりやすいので、こまめに掃除するようにしましょう。ぜひお試しください。