介助犬 マナー 盲導犬
介助犬は、体にしょうがいを持つ方の手助けをする大切なパートナー。日本ではまだまだ数が少なく、認知がされていない存在です。それゆえ、介助犬に出会ったとき、やってはいけないことなどのマナーを知らない人も多いのではないのでしょうか。今回は、介助犬について正しい理解を深め、適切な対応ができるようになりましょう。

そもそも介助犬とは?

「補助犬」と称される犬には、介助犬・盲導犬・聴導犬の三種類があり、補助犬法の対象となっている犬のことをさします。2016年10月1日時現在の時点で、74匹が登録されています。(参照:厚生労働省 補助犬の実働頭数http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/hojyoken/html/b04.html

盲導犬と介助犬の違いとは?

介助犬 マナー 盲導犬
盲導犬の数が966頭であるのに対し、またまだ数が少ない介助犬。介助犬は普段何をしている補助犬なのでしょうか?介助犬の役割は、肢体不自由者の日常生活をサポートすることです。24時間そばにいて、体の不自由な方の手足となって、サポートを行うことであり、その内容は以下のようにまとめられま
す。
・モノの拾い上げ
・上体起こし
・物の運搬
・ドアの開閉
・ベッドへの移動介助
・ペットボトルのフタ開け
・割り箸を割る
・衣服や靴を脱ぐ介助
・コンビニのおにぎりのパッケージをあける
などなど、多岐にわたっています。
介助犬と混合されやすいのが盲導犬です。盲導犬の役割は、目の不自由な方に対して、歩行を補助すること。表示されている信号を判別し適切に判断すること、また指示された方向へ人を案内したり、至るところにある段差を知らせるなど、目が見えない人の安全に時補助する役割を担っています。

お仕事中の介助犬に、してはいけないこと。

介助犬 マナー 盲導犬
介助犬を見かけたとき、してはならないことは何かあるのでしょうか。介助犬は、ハーネスをつけている時には、ユーザーの方の身体の一部として仕事をしている真っ最中。もし、街中でみかけても、むやみに声をかけたり、触ったり、介助犬の注意が散漫になるような行為をしないようにしましょう。ワンちゃんを見かけて、ついつい嬉しくなってたお子さんが、介助犬に触ってしまうことがあるそうなので、子供を連れているときは十分に注意するようにしましょう。

介助犬や一緒にいる方が困っているとき、私達にできること

ただし、飼い主さんが困っているように見えた時には、以下、厚生労働省のホームページに記されているように、お手伝いさしあげましょう。

介助犬ユーザーの場合
『肢体不自由者を誘導する際には、極力段差のない場所を選択する必要があります。多少の段差があった場合などで、介助犬では乗り越えることができない場合には、支援方法を確認の上で、介助をします。
また、障害者が利用している車椅子は、大きさなどが様々ですが、車椅子で移動する際には、ある程度のスペースが必要となりますので、日頃より院内での移動経路などについてイメージしておくことが必要です。』(厚生労働省HPより)

最後に

補助犬法が施行されてから、14年が経過しました。まだまだ世間に認知力はひくく、理解が深まっていないのが実情です。介助犬をはじめとする補助犬を連れた人を入店拒否するなど、補助犬ユーザーを不快にするとともに補助犬法に違反するようなことも行われていたりします。補助犬についての正しい理解を深め、その知識を広めていくことも、私たちには求められているのです。