ぼんやりとした表情で猫が窓の外を見ている姿を見たことはありますか?昨今の猫ブームで、発売されている猫の写真集等でも、その姿は多く取り上げられていますよね。猫はいったいどんな気持ちで窓の外を眺めているのでしょうか。ミステリアスな猫の気持ちに迫ってみたいと思います!
■外に出たいわけではない!?
なぜ猫は窓の外を眺めているのだろう・・・。そう考えたときに「外に出たいからではないか?」という理由が一番に浮かび、室内だけで飼っていていいのかと不安に思ったことがある方も多いかもしれません。しかし、実は、猫は外に出たくて窓の外を眺めているわけではないようです。むしろ、猫は家の中こそ縄張りだと思い、好奇心は持ちながらも積極的には外に出たがらないことが多いようです。猫は縄張り意識の強い動物。窓は猫の縄張りである家と外との境界線でもあります。猫が窓の外をみているのは、自分の縄張りに外敵が入ってこないように見張っているからなのです。そう考えると、今まではかなげにみえていた窓の外を見る猫の目が、パトロールをする厳しい目にみえてきますね。
■窓の外をみながら猫が鳴く理由
猫が窓の外をみながら、おもむろに「カカカカ」「ケケケケ」と歯を弾いたような、一風変わった声で鳴いている場面に遭遇したことはありませんか?いつもとは違う鳴き方なので、「何事だ!?」とびっくりしますよね。猫は野生の名残で、外に気になるものが現れたら興奮したり、警戒することがあるのです。この鳴き方をするのは、窓の外に、鳥や虫のように狩りの対象になる獲物を見つけると、「狩ってやる!」という気持ちになってテンションが上がっているからなのです。このときの猫は野生モードなので、人間がむやみに触ると攻撃されるかもしれず、要注意です!
また、この鳴き方をするのは、窓の外に獲物を見つけたときだけではなく、他の猫をみつけたときや、家の中で虫などの獲物を見つけたときでも鳴くことがあります。単にこの鳴き方が癖になっている場合など、猫によって様々なようです。