愛猫の爪が伸びていると、引っ掛かれた時にひどい傷になってしまうことがあります。それを防ぐにも、爪切りは必要です。しかし、簡単に爪切りと言っても、猫が嫌がり逃げ回る場合、上手に切ることができませんね。そこで今回は、猫の爪を上手に切る方法についてご紹介します。
■ 猫に爪切りが必要な理由とは
猫の爪はよくみると、それぞれの指に寄って、爪の生え方のスピードが違うことがわかります。よく使う爪は伸びるのも早く、爪が伸びすぎたせいで皮膚や肉球を傷つけてしまうことも。爪が折れてまた生えてくる場合は心配はいりませんが、爪が死んでしまう場合もあり、そうなると動物病院で抜去しなくてはなりません。
また、爪が伸びていると体を掻く際に、強く掻きすぎて皮膚を傷つけてしまうことがあります。その傷から細菌感染を起こす可能性があるので、注意が必要です。
もともと、猫は爪を研ぐ習慣があります。爪とぎをしていれば、爪切りは必要ないのでは?と考えるかもしれませんが、爪とぎの役割は古い層の爪を剥がして、新しく尖った爪にすることです。爪切りはその尖った爪を切り落とすことで、生活しやすくするのが目的です。爪を切らずに鋭いままにしておくと、カーテンやカーペットなどに爪を引っかけてしまい、折ってしまうこともあるので、猫が心地よく生活していく上で、爪切りは必要といえます。
■ 暴れて爪切りをさせないようにするには?
いざ爪切りをしようとしても、猫が激しく抵抗するときがあります。なぜ、猫は爪切りを嫌がるのでしょうか?
もともと、猫は足を触られるのを嫌がる習慣があります。足を触られる上に、大事な爪に何かしようとするわけで、爪切りは嫌がる猫が多いのです。嫌がる猫に我慢してもらうおうと、押さえつけて切ろうとすると、さらに激しく抵抗します。噛んだり、蹴ったり、呻いたりと必死の抵抗。でも、その理由は、爪切りを怖いと感じているからです。無理に切ろうとするのは、爪切りを怖いものだと教えていることになります。
暴れまわる様であれば、その日の爪切りを止めることにしましょう。無理やり押さえつけて爪切りは行わないことが大切です。飼い主とスキンシップを小まめに取っていると、足を触られることにも抵抗しません。定期的に爪を切る習慣を付けるようにしましょう。
■ 上手に猫の爪を切るタイミングと手順について
猫のためにも飼い主の方にも、爪は小まめに切る必要があります。猫の爪を切るタイミングですが、子猫や若い猫は、1週間に一度ぐらいが良いでしょう。
爪切りは人間用のものではなく、猫用の先端が曲がったはさみを使用する方が安全です。少し高い場所に猫を置くと切りやすくなります。できれば二人がかりで行って下さい。
爪切りをする上で注意しなければいけないのは、神経まで切らないこと。猫の爪の根元に方には神経があり、間違って切ってしまわないように、細心の注意をはらいましょう。切る部分は、爪の先端の尖っている部分だけを切るようにすると良いでしょう。前足はそっと持ち優しく押して爪を出しましょう。嫌がる場合は、即時撤退で無理強いせず、次回に回すようにしましょう。
どうしても家で切ることが難しい場合、動物病院でお願いすることも可能です。動物病院では、どうしても嫌がる猫には、体全体をバスタオルに包んだり、エリザベスカラーをつけて噛まれないようにすることがあります。
■ まとめ
猫の爪が伸びる速度は、その猫の運動量に関係しています。多く運動する猫は、伸びやすく、爪を見れば猫の体調を伺うこともできます。日頃から猫の様子や爪をよく観察して、愛猫が長生きできるように健康に関して注意を払うようにしましょう。