犬 無駄吠え
犬の無駄吠えが気になって仕方ないという飼い主さんも多いかもしれません。しかし、吠えるという行為事態は、犬にとっては立派な感情表現でもあります。むやみに怒ってしまっても、解決にはならず、場合によってはさらに悪化してしまうケースもあります。愛犬の無駄吠えを止める為に必要なことを考えてみましょう。

すべてが無駄吠えではない!?吠え方からわかる犬の気持ち

犬 吠える しつけ
犬にとって吠えるということはとても大切なことです。無駄吠えを直したいと思っていても、実は犬は吠えることによって必死に感情表現していることが考えられます。犬が吠えたら、すぐに「やめなさい」と叱っていませんか。まずは、冷静に愛犬の吠え方について注目してみましょう。

犬が「ウォーン」「ワォーン」長い声で吠えている時、そんな時は退屈してついつい無駄吠えしてしまう時です。逆に楽しくてつい興奮のあまり吠えてしまうこともあります。そんな時は「ワンワン」「キャンキャン」高い声で吠えることが特徴です。

何かに驚いたり、恐怖を感じた時、人や車、他の犬など、なんらかの刺激があって吠えてしまう時は、警戒心や恐怖心、時には大切なリーダーを守らなくてはという感情で必死に吠えている場合もあります。大きな声で、体全体を使って、吠えていますが、表情を見ると、おびえている様子がわかることもあります。

分離不安症から始まる無駄吠え

犬 不安
犬が分離不安になると、不安でたまらない気持ちからパニックのような状態になってしまいます。飼い主さんが外出すると、不安のあまりに長時間吠え続けてしまうのです。吠え続けるばかりか、そのままお部屋の中を荒らしてしまったり、ソワソワしてトイレを失敗してしまうなど、様々な問題行動が現れる場合があります。

寂しさや甘えだけが原因ではない、分離不安は少しずつ飼い主さんとの生活を見直し、時間がかかっても、留守番に慣れさせていくということが大切です。不安を感じること自体は、子犬の頃の生活環境から影響していることもあり、むやみに怒ってしつけるものではないのです。

時には、専門のトレーナーに相談するなど、飼い主さんがリーダーとなり、普段から犬とのコミュニケーションをしっかり取った生活が必要になります。その後、短時間のお留守番からトレーニングしていく必要があるのです。

吠え方を見極めて無駄吠えをやめさせるトレーニング

犬 無駄吠え しつけ
犬が吠える原因は、欲求、分離不安、警戒心など、その時と場に応じて理由が異なるものです。しかし、どんな場合であっても、無駄吠えをやめさせる基本は、飼い主さんとの信頼関係になります。

あまりに興奮している時は、無視をして愛犬自ら「寂しい、どうしよう」と思ってくれることが大切になります。一方で分離不安の場合には、日ごろからサークルなどで過ごす時間を取り入れて、愛犬が安心できる空間を作ることも必要です。

無駄吠えがあまりにひどい場合は、基本のしつけから必要になってきます。子犬の頃の恐怖心が影響している場合もありますので、まずは、根気よくトレ9ーニングしていくことが必要になってくるのです。普段のアイコンタクトや、よい行動を褒めるというプラスの感情を強化していくトレーニングを基礎から行いましょう。

まとめ

愛犬が吠えていると、ついつい怒ってしまうという飼い主さんは多いかもしれません。しかし、すべてをやめさせるという感情になってしまうと、実は愛犬の感情表現さえ奪ってしまうことになりかねないのです。無駄吠えが気になる場合であっても、まずはどんな時に吠えてしまうのか、愛犬を理解してあげる気持ちを持つようにしましょう。

基礎からトレーニングが必要な場合は、根気よく行う姿勢が大切になります。場合によっては、お部屋の環境自体を見直す必要も出てくるのです。まずは、愛犬との信頼関係をさらに深める為にも、吠える理由を見つけてみましょう。