ペットの口臭が気になる、歯石が溜まってしまった…などなど、ペットの口のトラブルはとても多いものです。歯周病予防には、日々の歯磨きがポイントですが、突然始めると嫌がり、さらに習慣にすることが難しくなってしまいます。市販のデンタルケアグッズを上手に利用して、無理なく歯磨きの習慣をもつようにしましょう。
ペットの歯磨きは、習慣にしましょう
犬や猫の歯周病はとても多いと言われています。高齢になるにつれて、歯周病はさらに悪化してしまいます。歯の根元に食べかすなどが残っていると、そのまま細菌がどんどん増えていきます。やがて食べかすは歯垢となり、歯肉炎や歯周炎の原因となってしまいます。
歯垢がやがて歯石となると、歯石除去も麻酔をかけて動物病院で行わなくてはいけない状況になってしまいます。普段から歯のチェックをして、口臭がしている、歯茎から出血が見られる、食べ物を食べること自体がつらそう、そのような場合は早めに獣医師に相談するようにしましょう。
歯磨きは突然行うと、嫌がってしまうものです。まずは、口の中をチェックする習慣を持ちましょう。子犬子猫のうちから、歯磨きを行うことで歯周病予防をすることはできます。短時間からでも口のケアをしてあげる時間を作るようにしましょう。
ペットの歯磨きを始める準備とは?
ペットの歯磨きの理想は毎日行うことですが、週に2回から3回ぐらいの頻度であっても、歯周病予防につながります。大切なことは、短時間でもいいから歯磨きを続けるという習慣です。歯磨き自体が苦手であれば、市販のデンタルガムなどを利用してみてもよいでしょう。少しずつ、焦らずに、ペットの口のケアを始めてみましょう。
ペット用の歯ブラシやガーゼ、歯磨き粉はペットショップなどで購入することができます。専用の歯磨きシートなどは、指に巻いて、歯についた汚れを拭き取ってあげるだけでも、ペットの口がすっきり、口臭予防にもつながります。最初から歯磨きが苦手な場合でも、まずは指で磨いてあげることで、口を触る習慣をもつようにしていきます。
歯ブラシを使って、歯磨きする場合はペット用の歯ブラシまたは子供用の歯ブラシを使って丁寧に磨いてあげるようにしましょう。歯磨き粉もペット用があります。刺激の少ないもので、まずは歯ブラシに慣れさせる感覚をもつとよいでしょう。歯磨きが苦手な場合でも、歯に直接垂らす液体歯磨きや、飲み水に混ぜて飲ませるデンタル用品も販売されていますので、ペットにあった口のケアを行いましょう。
ペットの歯磨きのやり方
ペットの歯磨きのスタートは、嫌がらずに口を開けてチェックできるようにすることです。歯を触ること、口の中に歯磨きシートを巻いた指や歯ブラシが入ってきても抵抗しないように少しずつ慣れさせていきましょう。
口の中を触ることに慣れてきたら、実際に歯磨きをしていきましょう。ペットがリラックスできる姿勢が一番ですが、突然動いた時に、口の中を傷つけてしまわないように注意する必要があります。頭をしっかり固定するようにしましょう。
歯垢は奥歯に溜まりやすい物です。上唇をめくり、奥歯まで丁寧に磨いていきましょう。力を入れ過ぎなように、またペットが嫌がらないように、初めのうちは短時間で終わらせ、少しずつ慣れさせていきましょう。
まとめ
歯磨きは、ペットが高齢になった時に「やっておけばよかった」と思っても、小さな頃からの習慣が必要なものです。もちろん、やらないよりは少しずつやっていくことで、口のケアになりますので、ペットに合ったデンタルケアグッズを選んであげるようにしましょう。
最初から焦らず、少しずつ歯磨きの習慣をもつことは、飼い主さんとのコミュニケーションの時間にもなります。ペットの口のチェックがお互いのリラックスタイムになるよう、歯磨きを始めてみてはいかがでしょうか。