「うちの猫が急にそばに寄ってきて前足を踏み踏みしてくることがあるんですよ~。」以前、猫を飼っている年上の知り合いからこんなことを言われたことを思い出しました。ちょっと不思議なこの猫の行動。今回はそんなネコちゃんの不思議で、けれども深い意味がありそうな「前脚踏み踏み」について追究しようと思います!
■ 前脚ふみふみってどんな意味があるの?
「一体うちの猫はなんでわざわざ私を踏んづけていくの?!」なんて疑問に思っている飼い主の方、多いのではないでしょうか。
猫が前脚ふみふみをする理由は、ふたつ考えられます。
ひとつめが、「完全に安心しきっていて、リラックスしているから」、そしてふたつめは、「飼い主のあなたに甘えたがっているから」なのです。愛情表現の意味合いが強くなります。あとは、暇で「飼い主さんかまってくれないかなぁ…」なんて時にもふみふみをするようです。
■ 踏み踏みする原因は?
ふみふみの意味は分かりましたが、なぜ前脚をふみふみすることが「甘え」とか「リラックス」に繋がるのでしょうか。それは、子猫とお母さんの関係があるそうです。
子猫はお母さんの乳を飲むときに、出やすくするように前脚で揉んでほぐしてから飲みます。つまり、飼い主をお母さんのように思って、子猫の頃を思い出しているということ。今度、愛猫が前脚をふみふみしてきたら、「子猫のときのことを思い出してるんだな」と、母猫のように温かな目で見守ってあげて下さいね。
■ かまってほしい時の猫の行動
「前脚ふみふみ」の他にも猫のかまってほしい行動はどのようなものがあるのでしょうか?
猫は自由奔放なイメージがありますが、実は甘えん坊な性格です。というのも、子猫モードのときと、オトナモードどちらも持ち合わせており、気分や環境によって、態度が変わるのです。そのため、多くの人の猫のイメージは、猫は気まぐれな性格というわけなのです。
そんな猫のかまってほしいときのサインとは、どういうものなのでしょうか?
まずは「鳴いて飼い主を呼ぶ」。これは分かり易いですね。猫はゴロゴロと喉を鳴らしてよく甘えてきます。その他にも「体をスリスリしてくる」や「人の目の前に座る」などがあります。やはり体を飼い主に密着させることで甘えたい気持ちを強調しているのではないかと思います。そして意外にも「いたずらをする」というのも、かまって欲しいという気持ちの現れなのです。わざといたずらをして飼い主の気を引きたいという猫の心理を理解して、たくさんかまってあげて下さいね。
■ かまって欲しい猫への対処法・しつけ方法
さて、沢山の猫のかまって欲しい時の行動を紹介してきましたが、最後に、気をつけるべき点をご紹介いたします。
猫の可愛い行動に惹かれて、ついつい毎回相手をしていると、猫の習慣となってしまいます。「こうすれば、いつもかまってくれるんだな」と思われてしまうと、粗相をしては、かまってもらえて当たり前という思考回路が出来上がってしまいます。構ってあげたい気持ちをぐっとこらえて知らんぷりをしてください。
ポイントは要求された時、最初の内は放っておいて、後から撫でてあげることです。犬も猫も多少の性格の違いはありますが、基本はかまってちゃん、甘えん坊さんです。たくさんかわいがって構ってあげて絆をより深めていって欲しいですね。