close up outdoor photo of the cat on lap

猫は暖かく快適な場所が大好きな動物です。それは体温調節が上手にできない猫の体質と大きく関係しています。猫の行動をよく観察してみると、夏は涼しく、冬は暖かく心地よい場所を見つけては、そこでのんびり過ごしていますね。わたしたち人間よりも、体温の高い猫が、なぜ暖かい場所を好むのかには理由があります。あったかい場所を追い求める猫の習性についてご紹介したいと思います。

■ 実は、猫は体温調節が苦手!

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冬の寒い日、猫が陣取っている場所は、部屋の中で、一番暖かいと言うことはご存知ですか?
実は、猫の平均体温は38度で人間の平熱よりも高いのですが、猫は寒さに敏感と言われています。人間は気温が変化しても、ある程度体温を保つことができますが、猫は体温調節が上手くできないため、気温の変化と共に体温も変化してしまいます。

気温が下がりすぎると、猫は周りの気温に合わせて体温も低下し、体調を崩してしまうことがあります。もし、気温が低い日に、猫が寒い場所に行く場合は、猫の体温が低くなっている可能性があります。

低体温とは、夏の熱中症とは逆の現象です。自分の体温を上げたり下げたりする調節機能が働いていないことにより、低体温症になっている可能性があります。このような場合は、猫の体を温める必要があります。毛布や湯たんぽなどで、時間をかけてゆっくりと温めてあげましょう。

それでも、猫が寒い場所に行きたがるときは病気のサインと考え、早めに病院に連れて行くことが大切です。すぐに行けない場合は、ネットで獣医師に相談できるサービスを利用してみましょう。飼い主は、病気のサインを見逃さないようにしたいものですね。

<ネットで獣医師に相談できるサービスPET'S ALL RIGHTはこちら>
https://petsallright.net/

■ 飼い主さんにくっついて眠ると温かい

猫が飼い主さんと一緒に眠る理由のひとつは、飼い主のひと肌が心地よいからと言われています。もちろん、信頼し大好きな飼い主さんの側が安らぐと言う理由からもくっついて眠りたがります。さらに、飼い主さんが使用している布団の魅力が猫を引き付けます。布団の中は暖かいだけではなく、暗くて狭い巣穴のような感覚で眠れますので、猫にとって非常に安心感を感じる場所なのです。

猫は寒いと丸くなり眠りますが、飼い主さんのひと肌で暖を取ることができると、体に力を入れずにリラックスして眠ることができるため、くっついて眠ると考えられます。もし、一緒に眠ることができない場合は、猫に暖かい寝床を準備してあげましょう。猫専用のブランケットや毛布の準備や、ボアタイプの猫ハウスでも風よけもできます。猫は自分の猫だけで夜を過ごす場合やお留守番時には、充分な寒さ対策をしてあげるようにしましょう。

■ 暖かい場所には危険あり!

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【窓にくっつきすぎて、体に結露が…】

暖かい場所を求めている猫が暖を求める場所といえば、昼間だと陽だまりのできている場所です。お日様が当たる場所では、暖かいと言うことだけではなく、殺菌消毒をしていると言う説もあります。

しかし、徐々に傾く陽だまりを求めて、窓辺にくっついてしまう猫に注意が必要なのが、窓についた結露で、猫が体を濡らしてしまうことです。放置していると風邪を引くこともありますので、注意して見ておく必要があります。

【ストーブヒーターにくっつすぎて火傷!?】

また、ストーブやヒーターの側で暖を取る場合は、火傷の注意が必要です。一定の距離を持ってくれれば、火傷の心配もないのですが、暖を求めるばかりに、近づきすぎて、猫の毛がこげてしまうことがあります。
火傷を防ぐ方法としては、ストーブガードなどで暖房機器を囲ってみるなど、猫が近づきすぎないように工夫をするようにしましょう。もし、火傷をした場合には氷水などで冷やすようにしましょう。特に尻尾は要注意です。

【猫が大好きなコタツにも要注意!】

「猫はこたつで丸くなる」という歌があるように、猫はこたつが大好きです。しかし、このこたつも要注意!こたつの中は、大変乾燥しており、長い時間入った状態の場合、脱水症状になる場合があります。必ずこたつ布団に一面を上げて外が見える状態にしておきましょう。

■ 天気が悪くて、すぐに病院にいけない場合は

暖かい場所を追い求めすぎた猫が何か事故が起こった場合、すぐに病院にいくことができない天候の場合もあるでしょう。そんなときは、webで獣医師さんに相談できるサービスを通じて、猫の様子を診断してもらいましょう。動画や写真で猫の様子を記録しておくと、スムーズに伝えることができるので、とても便利です。

■ まとめ

猫がくっついてくるのは、飼い主さんにとって大変嬉しいものですね。しかし、普段なれない行動をするときは、事故を起こす確率もあがります。飼い主さんは、しっかり愛猫の様子をみてあげてくださいね。理由はともあれ、猫と一緒に丸まって暖かいお布団で眠る幸せは、冬の寒い日だからこそ、感じられるもの。急な寒さで体調を崩すのは、人間も猫も一緒です。ぜひ、体調を崩さないようにお気をつけ下さい。