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■ ペットの体の構造を理解し、やさしい食べ物を考えよう

犬は15,000年以上前に人と暮らすようになり、猫は5,000年ほど前から生活を共にするようになったといわれています。犬も猫も、もともと先祖は完全な肉食でしたが、人と暮らすようになり徐々に雑食へと変化していったと考えられています。
そのため、口の中を見てみると、人間がもつ臼歯のようなすりつぶす役割をする歯が少なく、逆に鋭い犬歯と矢じりのような形をした歯が多く存在します。これらは獲物を捕り、肉を裂くのに使われるものです。

また、食べ物の消化に、重要な役割をもつ腸を比較してみましょう。
腸の長さと体の大きさを比較して考えると、人は約12倍にあるのに対し、猫は体長の約4倍、犬は約6倍、草食動物は約20倍といわれています。腸が短いということは、繊維質が腸内細菌による発酵を受けられる時間が短く、消化が苦手であることを表しています。犬も猫も雑食になったとはいえ、これらの事は食事を考えるうえで、忘れてはいけないですね。

■ ごはんと言えばまず思い浮かぶのはペットフード

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市販のペットフードは、良質なものを選ぶことができれば、手軽に健康にいいご飯を与えることができます。
では、たくさんあるペットフードの中から優良なものを選ぶポイントを見ていきましょう。

□ 着色料などを用いていない

 着色料は見た目を良くするためだけの物。茶色だけのフードを選びましょう。

□ 成分表示の1つ目が動物性タンパク質である

 もともと肉食であることを考えると、これも必須項目です。

□ 牛肉、豚肉などはっきりと成分が理解できる

 肉類や魚類など内容成分がわからないものは避けましょう。

□ 総合栄養食の表示がある

 この表記は栄養素やビタミンなどのバランスがきちんととれている製品にのみ表記されます。

□ 聞いたことの無い添加物が少ない

 ローズマリーなど天然の添加物は入っていても安心です。

□ 他の物と比較して極端に消費期限が長くない

消費期限が長いということは保存料が多いと考えましょう。

□ ほかのものと比較して極端に安価ではない

価格はある程度原材料の質に関係します。

ドライフードのみを与える場合には必ずそばに新鮮な水を置くようにしましょう。
普段から飲水量が少ない子は、ドライフードだけではなく、缶詰などのウエットフードを併用することをお勧めします。

■ 手作りごはんは良いことがいっぱい

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手作りごはんは原材料をしっかりと確認できること、旬の食材を取り入れることができること、水分摂取量が自然と多くなることなど良いことがいっぱいです。
でも、カロリー計算や栄養バランスなどを考えると難しい気がしてしまう・・・という方も多いようです。
お勧めはまず、いつものドライフードにトッピングとして始めていくことです。
食材をゆがいて粗熱を取った後、1口大にカットしてゆで汁と共にかけてみてください。

【手作り初心者さんにおすすめの食材】

・ささみや鶏むね肉
  脂分が少なく、良質のタンパク質が含まれます。

・牛肉
  脂分をカットするか、ゆがいて取り除きましょう。

・白身魚
  低脂肪で消化もしやすのでお勧めです。無塩のものを選びましょう。

体にやさしいということを考えるとやはり繊維質の多い野菜類はお勧めできません。加熱してかなり柔らかくなるようなキャベツ、大根、イモ類は消化もしやすい為優しいお野菜と言えます。
また、私たちが食べていてもペットたちが食べてはいけない食材もあります。

【食べてはいけない食材】

・玉ねぎ類:煮汁もすべてNGです。
・加熱した鶏肉の骨(生であればOK)
・レーズン
・生のイカやタコ
・アボガド
・チョコレート

その他、病気やアレルギーがある場合には食べてはいけないものもあるので、かかりつけ病院の獣医師に確認してください。

この記事を書いた人:丸田 香緒里 先生

日本大学獣医学科卒。動物病院に勤務後、飼い主様にもっと近い存在の獣医師になりたいと思い「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーに、アニマルライフパートナー設立。
病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリングなど活動は多岐にわたる。
また、一般社団法人女性獣医師ネットワークの理事を務め、家庭と獣医師業を両立する女性の活躍をめざし活動中。

アニマルライフパートナー http://www.animallifepartner.com