Cute dog

犬はご飯を分け合うけれども猫は独り占めする。そんなお話聞いたことありませんか?犬は、基本的に群れで行動していて協力的。猫はとにかく自由で、何かに縛られるのが大の苦手、とにかく単独行動をとる生き物。それぞれのイメージはざっとこんな感じでしょうか。でも、両者の違いはどこから生まれてくるのでしょうか。そして、その違いはどのような形で表れてくるのでしょうか。今回は、そんな疑問について掘り下げていきたいと思います。

■ 犬と猫のご先祖様…遡れば同じ動物!?

猫

犬のご先祖様はミアキスという約4000万年前に生息していた動物です。驚きなのですが、このミアキスはクマ科・イヌ科・ネコ科の全てのご先祖様に当たるのです。つまり、犬と猫は、実は最初のご先祖様は同じとういことになります。しかし、このミアキスから派生して犬と猫は分かれていきます。

ミアキスから派生したのはキノディクティスという3500万年前の動物です。樹上でも地上でも生活が出来たようです。その次がキノディスムスとトマークトゥスです。トマークトゥスからイヌ科が派生し、現在の「イエイヌ」に至ると言われています。中にはオオカミとの混血もあるという説もあり、イヌの進化論については諸説ある模様です。

猫も犬と同じミアキスから派生していき、様々な種の動物を経て現在のイエネコが誕生したとされています。こちらも犬同様複雑な名前の動物が沢山登場してくるので簡単にまとめました。

■ 犬と猫、食べ方にはどんなスタイルの違うがでてくるの?

Bowls for dog and cat

最終的には、別の種類の動物になり、犬と猫に派生していき、現在に至ります。進化の過程の影響を受けて、どのような違いが出てきたのでしょうか?

まず、犬は人間と過ごしてきた歴史が猫よりも非常に長く、猟犬としても、活躍してきました。そこで、群れで行動し、リーダーに従う姿勢が染みつきました。つまり基本的に群れで協力し合って食料を分け合ってきたという歴史をもつ生き物なのです。
一方、猫は単独行動を好みます。犬と違って自分で捕まえてきたものを自分で食べるといったスタイルです。

群れでいきてきた犬は、ご飯を食べるときも、群れのみんなで食べるというスタイルをもつため、犬同士で分け合うということができ、仲間と一緒にたべる生き物と言えます。対して猫は、一人で生きていくスタイルの動物。その日の自分の食料は自分で確保し、栄養摂取しながら生活していく必要があります。そのため、分け合うという考え方はしない生き物と言えます。
環境に順応するのが早いため、多頭飼いしている場合は、分け合うことをする猫もいるそうです。ごはんを食べ方にも、こんなところに顕著な違いが出てくるのですね。

 さて、いかがだったでしょうか。犬と猫の違いは何となく皆さんイメージはあっても、それが先祖から引き継いできたものの影響だと知るとさらに興味深いですね。