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飼い主がいたずらに気づいたときに見せる瞬間の愛犬の気まずそうな顔や、叱かるとショボンとした顔になるのを見ると、何とも可愛く叱るのを止めてしまうことはありませんか?

では、そのショボン顔は本当に反省している顔なのでしょうか?
いいえ過去を振り返る習性の無い犬は反省をすることはありません。

可愛いショボン顔にまんまと騙されている飼い主さんのために、今回は犬が反省するのかについて考えてみましょう。

■ 犬の反省のしぐさの意味とは

叱られるとショボンとした顔を見せたり、様子を伺うように見たり、しきりに飼い主の手や顔を舐めにくるなどのご機嫌取りとも言える態度を犬は見せます。

人間で言えば、「反省しています。」「ごめんなさい。」と受け取れるこの態度ですが、決して反省しているのではないことを飼い主は知っておく必要があります。

何故なら、また同じいたずらや叱られることを繰り返すことが多いからです。

犬がこのような反省の態度を見せるは、決して悪いことをした罪の意識を持っているのでも、今度同じことをはしませんと言った反省の念を感じている訳でもありません。

ただただ、怒っている飼い主の雰囲気を察して反省しているような態度を見せているだけです。

その時の犬の気持ちを代弁すれば、「怒っているなぁ。早く終わらないかなぁ。」など、この状況を早く回避したいなと言う思いを抱いているに違いありません。

服従の仕草であるお腹を見せると言った態度も、謝罪の気持ちからではなく、早くこの状況を脱出したい思った結果だと考えましょう。

■ 叱られているときの仕草で犬の心を読もう

言葉で気持ちを伝える術を持つ人間と違い、言葉を持たない犬が気持ちを表すのは体を使って表現する方法です。

しかしこの表現方法も、時として人間に誤解される仕草となることがあります。

例えば、叱られているときに見せる仕草の中で、飼い主が叱っているのによそ見をしたり、あくびをしたりと言った行動をとるときの犬の気持ちを考えてみましょう。

人間同士であるならば、叱られているときにその様な仕草を見せると態度が悪い、反省していないと叱られますね。

犬の場合、叱られているときによそ見をするのは、犬自身が落ち着きたいときに見せる仕草です。また、あくびも眠いのではなく、相手に対して落ち着いてほしい時に見せる仕草なのです。

また、何度も身震いする姿を見せだした場合は気持ちを鎮めたいと言う信号です。
犬の心を読んで、叱るのはそこまでで切り上げてあげることが必要です。

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■ 叱るタイミングと叱り方について

では、反省しない犬が悪いことをした場合叱っても無駄なのかと言うことですが、
犬を叱るのにはタイミングと叱り方のコツがあります。

ただ、むやみやたらに叱っても犬には効き目がないことを理解しておきましょう。

たとえば、飼い主が外出から帰ってきて、愛犬のいたずらを見つけた場合そこで叱っても犬には何の効き目もありません。

時間が経ってしまったイタズラでは、犬はなぜ飼い主が起こっているのか、叱られている理由が何なのかが理解できないのです。

犬を叱るタイミングは、現行犯のときのみ!
飼い主が見ていて行ってはいけない行動を犬がやっている瞬間に、「だめ!」と叱り、その行動をしてはいけないことを覚えさせます。

短い言葉でそのいたずらを叱ることで、その行動はしてはいけないと犬は学びます。
行動を止めた瞬間に止めたことを褒めてあげるようにすると、犬はしっかりと学ぶことができます。

いたずらをしない賢い犬にしつけるには、叱るタイミングには充分気をつけましょう。

■ まとめ

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photo by http://brown.ap.teacup.com/

愛犬がいたずらをするものは、犬の手の届かないところに置くといった配慮も飼い主には必要です。

犬の生活環境をいたずらできない環境にすることが、犬を叱らずに済む方法のひとつです。
できれば愛犬との楽しい生活を、ストレスのないものにしたいですね。