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犬が家族に順位をつけると言う話を聞きますが、その順位によって、犬がその家族への態度を変えていることも、よくある話ですね、犬にとっては、順位付けの理由があるようで、今回は犬の順位付けがどのような理由で決定されているのか、その法則について詳しくご紹介したいと思います。どうも、犬に格下扱いされていると感じている人必見です。

■ 愛犬の順位付けの法則

犬は、もともとオオカミだと言われています。オオカミとして群れで生きてきた個体が、あるときに人間と一緒に共生して生きていくことを選んだのが、犬の先祖と言われています。その後、狩猟など目的にそった犬へと改良されて創られ、多くの犬種が誕生しました。

犬は、祖先であるオオカミの習性を多く受け継いでいると考えられます。特に、野生のオオカミは厳しい社会を生き抜くために厳しいタテ社会を築き、その群れの中で最も強いものがリーダーとして認められ、皆がそれに従います。その考えから、人間の社会で飼われている犬も、同じように家族を群れとして認識していると考えられます。家族の中で、リーダーを決めて、その人にだけは従うと言った行動を見せるのがその習性の表れです。

しかし、最近の研究ではオオカミのように厳格にリーダーを決めて行動しているのではないと言うことがわかってきました。家族の中で、自分を甘えさせてくれる人、世話をしてくれてエサをくれる人、遊んでくれる人と言う位置づけをして、その相手によって服従するかを決めている様子が伺えます。

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■ 態度の変え方の法則がある?

犬が人間とのかかわり方で最も重視しているのが、損得勘定ではないかと考えられます。
損得と言ってしまうと、計算高いようでずる賢いイメージとなりますが、犬自身にとって有益であるかないかは、とても大切なことで、相手によって態度を変えるのも犬の生きていく知恵の1つだと考えられます。

犬にとって有益と言うのは、ただエサを食べさせてくれる、世話をしてくれるだけではありません。遊んでくれる人、側にいて落ち着く人、犬が生活するうえで楽しく快適にしてくれる人のことを言います。

もし、犬がゴロンと寝転がりお腹を出した場合、飼い主に服従していると言われますが、
ただ単に、お腹を撫でて欲しい、かまって欲しいと言った要求である場合のほうが多いと言うことを知っておきましょう。ただ、やはり急所であるお腹を見せるのは信頼している証であり、飼い主を家族として認めていると言うことです。

Father looks at little girl while his daughter sleeps in the arm

■ 人間と犬が仲良く暮らすには

では、順位付けをしている犬が、自分より下と位置づけしている家族の言いつけを守らない場合、飼い主はどのようにしつけをすれば良いのでしょうか?

犬の要求をすべて受け入れていると、自分がリーダーだと犬は勘違いをするのでしょうか?犬はただ快適に楽しく暮らしたいと言う欲求があるだけです。飼い主が、犬に守らせたいことは、守らせるべきです。そのためには、犬の要求の受け入れる部分と、絶対に受けいれてはいけない部分をしっかりと決めて、家族でその基準を守ることが大切です。以下3点は、特に守らせる必要があります。

・じゃれあっているときに絶対歯を立てない
・どの家族の側にでも寄り添って座ることができる
・食事の時間は家族が終わるまで待てる

ダメなものはダメであることと、賢い行動したときには大いに褒めるなどと言ったことを守らせて、自然に飼い主家族との主従関係を築いていくようにしたいものですね。

■ まとめ

人間と犬が家族として仲良く共存することは難しいことではありません。群れの階級意識を持たなくても、ダメなものはダメと教えていくことは大切です。良い意味で愛犬のボスになれるように、愛犬との絆を深めていきたいものですね。