ペットショップや町中にいる猫の目をじっくり見たことはありますか?よく見てみると、いろんな瞳の色をしています。そんなきれいな猫の瞳が好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、宝石のようにいろんな色をもつ猫の瞳がどのくらい種類があるのかをご紹介いたします。
■ 子猫の瞳の色はみんなブルー!?
実は生後3週間ほどまでは子猫の瞳の色は青っぽい色をしています。「Kitten Blue(キトン ブルー)」と言われる色で、生後間もない頃はまだ色素の色が定着していないからだそうです。
成長すると虹彩の部分に徐々に色がついていきます。人間の場合は目の中央の瞳孔の色が変わり、虹彩は万国共通で白ですが、猫の場合は逆です。瞳孔は黒、周りの虹彩の部分が変わってきます。
猫の色はメラニンの量で変わり、メラニンの量が少なければグリーンに、多ければカッパーになり、だいたいの猫がこのような色調の瞳をもっています。
■ グリーン~カッパー
◎ グリーン
グリーンの目の猫は色素がとても薄く、グリーンの色素を多く持っているわけではありません。
「レイリ―錯乱」と言われる現象で、少量のグリーンの色素が拡散して、光の反射で人間の目にはグリーンに見えているだけなのです。このように、人間の目は色のついていないものでも色を持っているように見えてしまうことがあります。
また、グリーンの瞳は洋猫に多く、純粋な和猫にグリーンの目を持つ猫はいません。
◎ ヘーゼル
中心部がグリーン、目のふちに近づくほどブラウン、そんなグラデーションがかった瞳の色の猫を見たことはありませんか?
洋猫と和猫の混合種によく見られ、日本にいる猫にもヘーゼルの色をした猫が多くいます。
◎ アンバー
琥珀(こはく)のような黄色一色の瞳。ヘーゼルのようにグリーンっぽい色は混ざっていません。
◎ カッパー
日本の猫に多くみられる色で銅のように茶色がかった色をしています。猫の瞳の色では濃い色味ですが、人間の瞳のように黒っぽい茶色のような瞳の猫はいません。
■ ブルーやレッドなど
ここまでご紹介したのが一般的な猫の瞳の色です。でも、真っ白の猫できれいな青い色や赤い色の瞳をした猫を見たことはありませんか?
◎ ブルー
子猫でなく、大人の猫で瞳が青い猫はグリーンの瞳の猫と同じように青の色素を少量持っているため、人間の目には青く見えています。
◎ レッド
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赤い瞳をした猫は真っ白い猫にごくたまにみられます。メラニンをまったく作ることができなかったために、目の中の血管の色が反映されて赤くみえます。赤い目をもつ白いうさぎも同じ原理です。
いかがでしたか?今回ご紹介した色だけでいうと6色になってしましますが、人間の瞳が全く同じ色の人がいないのと同じで、猫の目もそれぞれ微妙に違います。おうちの猫、町にいる猫の目がどんな色だったかじっくり観察してみるのも面白いかもしれません。
また、そんな猫の綺麗な目を守るためにも健康状態の把握は大切なお世話のひとつです。
飼い主さんが気を配って、いつもと目の色がちがうな?おかしいな?と感じたら病院に連れて行ってあげましょう。