cute purebred cat

寒い冬の季節が来ると風邪をひきやすくなるのは、人間だけではありません。
実は、猫も人間と同じように風邪を引くことがあります。

猫の風邪の多くは、くしゃみと鼻水の症状が出ることから猫くしゃみ、猫風邪とも呼ばれているものです。

この猫のくしゃみや鼻水を甘く見ていると、症状が重くなり重症化することもありますので注意が必要です。
今回は、その猫の風邪ひきについて注意すべきポイントをご紹介したいと思います。

■ 猫風邪はくしゃみと鼻水が特徴?

猫の風邪も人間と同様に、ウィルスや菌などの病原体に接触してうつります。
この猫風邪の潜伏期間は、2~10日間と言われており、感染している他の猫との接触が一番の感染源です。

この猫風邪ですが、単なる風邪と甘く見るのは禁物です。猫風邪は重症化しやすく、慢性化して長引くことがあります。

猫風邪の種類は代表的なものが3つあります。

猫ウィルス性鼻気管炎

ヘルペスウィルスに感染して起こります。くしゃみ・鼻水・発熱・食欲低下。
その他に角膜炎や結膜炎を起こしやすくなります。

猫カリシウィルス感染症

カリシウィルスに感染すると、くしゃみ.鼻水.発熱などで、口腔内に水泡や腫瘍ができやすいのが特徴です。

猫クラジミア症

目の炎症から始まることが多く、それに加えてくしゃみや鼻水が出ます。

種類によって症状はそれぞれ違います。しかし、どの風邪の種類もくしゃみや鼻水が出ることが多く、一度この猫風邪に感染にするとウィルスが神経の中に潜伏し、免疫力や体力が落ちた時に再発する恐れがあります。

■ 風邪を引いた猫の治療法とは?

Cute ginger cat lying in bed under a blanket. Fluffy pet comfort

猫風邪は自然治癒で治ることはまずありません。そのまま放置していると重症化する恐れがあり、すぐに病院に連れていくことが大切です。

病院ではどの風邪ウィルスに感染しているかを特定し、ウィルスに合った投薬治療を行います。
薬によって、風邪の症状を抑え猫の免疫力や体力の回復を待つ治療となります。

しかし、猫風邪の薬はウィルス自体を死滅する効果はありません。そこで投薬治療と並行して行いたいのが、家庭でのサポートです。

1. 保温・保湿を行う
2. 栄養度の高い食事を与える
3. 安静にさせる
4. 多頭飼いの場合は隔離する
5. 薬は用法用量を守り途中で中断しない

以上のポイントを守るようにしましょう。
その他、脱水症状を起こさないように、水分補給を忘れずに行うようにしましょう。

■ 猫風邪は人にはうつらない!ワクチン接種で猫を守ろう!

Grey striped newborn kitten in a plaid blanket

たとえば、愛猫は室内で飼っていて外には出さないとしたらウィルスの感染はないのでしょうか?たとえ室内で飼っていても、飼い主や訪問客が持ってくる可能性もないとは言えません。

万が一のためにも、年に一回のワクチン接種は必ずおこなうようにしましょう。

生まれてから8週目くらいに1回目を接種し、12週目でもう一度接種しておくと、1回目で効果がなかった感染症の予防ができます。3回目は1年後に接種し、それ以後毎年定期的に受けておくと安心ですね。

ワクチン接種の費用は、各病院で違いがありますが、約4,000~6,000円くらいが平均費用です。あらかじめ確認しておきましょう。
猫風邪を引いた場合に辛い思いをする愛猫のことと、その治療費の方が多額になることを考えれば、ワクチン接種をしておく方が良いと考えられますね。

ただし、ワクチン接種には副作用がでることがあります。
信頼できる動物病院で相談の上、ワクチン接種を行うことをオススメします。

■ まとめ

猫の風邪ひきは人に感染はしません。しかし愛猫が風邪で辛い思いをするのは飼い主として耐えられませんね。飼っている以上、猫が掛かる風邪ひきの正しい知識を身につけて、守ってあげることが飼い主の役目ではないでしょうか?